こんな悩みを持つ初心者ボクサーに向けて、この記事では、
- 強くなれない人の特徴
- 上達するまでの期間
- ボクシングを上達させる考え方
- 自宅&一人でできる練習法
など、強いボクサーになるためのコツを解説するよ。
僕のボクシング歴は3年以上。初心者ボクサーには参考になるかと
目次
上手くならないボクサーの特徴
ボクシングで強くなれない人の特徴は色々とあるけど、特に目立つのが、
「学んで行動する」ができない人
上達するためにまず「学ぶ」
漠然と練習してもダメで、練習に具体的なテーマを持つのが大事なのは知ってのとおり。
でも、学ばなければ、
- どう改善すればいいか分からない
- そもそも「それ」を改善すべきってことに気付けない
だから積極的に上達する方法を学ぶ必要があるんだ。
ジムでもアドバイスはもらえるけど、自分で積極的に学びにいく人の成長速度は速い
学んだうえで実際に行動する
その上で大事なのが、学んだ知識を実際に行動すること。
当たり前だけど、知識をいくら詰め込んだところでムダだし、学んだ知識を実践して、初めてボクシングは上達する。
でも、行動する人は本当に少ない。
それこそ、特定の「何か」に興味を持った人が10,000人いても、
- 興味を持った人:10,000人
- 実際に行動する人:100人
- 行動を継続できる人:1人
こんなふうに、実際に行動を継続できる人は0.01%だったりする。
0.01%のボクサーになるために
この記事を読んでるあなたは、大前提である「学ぶ」を既に行っている。
だから、もしこの記事で何かを学んだのなら「ふーん」で終わらせず、実際に何か行動してほしい。
- プロテインを飲む
- 練習メニューを変える
- 必要な器具を買う
など、実際に行動を移そう。
かの有名なアインシュタインは次のように言ったとか。
「狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること」
何も変えずに「強くなりたい…」と悩む狂気を持たないようにね。
強いボクサーになる3ステップ
「強くなる」という言葉は少し抽象的で分かりづらい。
なので、具体的な目標設定をするために、次の3ステップで考えていくよ。
- 負けないボクサー
- 試合に勝つボクサー
- KOができるボクサー
ステップ①:負けないボクサー
勝つための大前提は「負けないこと」
強いボクサーを目指す第一ステップは、「負けないボクサー」を目指すこと。
そして負けないために大事なのはディフェンスを固めること。
極端な話、一発もパンチを受けなければ、引き分け(負けない)だからね
ステップ②:試合に勝つボクサー
負ける可能性を減らしたうえで、試合に勝つことを目指したいけど、
「KOを狙う必要はない」
ってことは意識したい。
ボクシングには判定勝ちというものがある。
というか、初心者ボクサーの試合の99%は判定勝ちで決着する
だから、まずは多くのパンチを相手に当てることを考えるのが有効になる。
そのためにも、
- スタミナを鍛える
- 速いパンチを打てるようにする
こんな練習が効果的だと言えるんだ。
ステップ③:KOできるボクサー
- ディフェンスが固い
- スタミナがある
- パンチも多く当てられる
など、しっかり成長できたら、KOを狙っていこう。
KOを狙う上で大事なのが、パンチ力を強くすること。
あとで解説するけど、パンチ力をアップする方法は「ある公式」から導き出せるよ。
強くなるまでの期間
「強くなる」という言葉が曖昧なので、一概には言えない。
ただ、おおよその目安としては、
- 試合に出場する:1年
- プロのライセンスを取得:3年
こんなかんじで考えておけばよいかと。
もちろん個人差があるので、参考レベルだけどね
自宅でできるボクシングの練習
自宅&一人でできる練習をまとめたよ。
- ディフェンス練習
- スタミナ練習
- オフェンス練習
これら3つで区分したので、必要な部分を確認してみてね。
ディフェンス練習
ディフェンスは特に重要な部分なので、
- ガードを固める練習
- パンチを避ける練習
この2つに大別して解説するよ。
①ガードを固める練習
ガードが下がりがちなボクサーがパンチをもらいやすい。
だから、
- 攻撃に集中したとき
- スタミナが切れたとき
などでも、ガードの高さを保てるように練習する必要があるんだ。
そのためにオススメなのが、手首に1㎏~2㎏ほどの重りを巻いて練習するという方法。
↑こんなかんじで重さを調整できるタイプが使い勝手がよいかと
たった1~2㎏だけど、練習中ずっとウエイトを付けてるので、ミット打ちを終える頃にはかなり肩がパンパンになる。
おかげで、攻撃に集中してもガードが下がりづらくなるよ
また、手首に巻くタイプのウエイトは、ロードワークでも使える。
ウエイトを手首に付けて走ることで、
- 普段のロードワークに変化を加えられる
- 効率的に肩周辺のインナーマッスルが鍛えられる
などのメリットがあるので試してみてね。
②パンチを避ける練習
パンチを避ける技術を高めるための練習法は次の3つ。
- とにかく実践をこなす
- 「避ける」という動きを身体に染み込ませる
- パンチのパターンを研究する
パンチを避けるには、パンチを打つ際に生まれる「予備動作」に反応する必要がある。
だからディフェンス力を向上には、この「パンチの予備動作を感知する能力」がもっとも重要なんだ。
でも残念ながら、この「予備動作を察知する力」は、
- ミット打ち
- マスボクシング
- パンチングボール
こういった練習では身につかない。
予備動作を察知する力は、経験に基づく「直感」に依存する部分も大きいので、実践を積むことが一番の練習なんだ。
確かに、パンチを避ける感覚を養うには、スパーリングなどの実践経験が重要になる。
でも、どれだけ実践練習を重ねても、
- ブロッキング
- ダッキング
- フットワーク
これらの「ディフェンスの動き」が無意識にできなければ、上達するのは難しいんだ。
動きが身体に染み込んでないと、飛んでくるパンチにどう対応していいか混乱するからね
だからまずは、飛んでくるパンチに無意識に反応できるよう、一人でしっかり練習しておく必要がある。
一人で行うディフェンスの練習法としては、
- シャドーボクシング
- サンドバック
- ミット打ち
これらのメニューに、パンチを避ける動きを混ぜるのが一般的。
でも、「実際に何かが飛んでくる状況」で練習した方が効果的なのは言うまでもない。
そこでオススメしたいのが、ボクシングボールを付けた状態でのシャドーボクシング。
↑これがボクシングボールね
ボクシングボールはスパーリングなどと違い、飛んでくるタイミングは分かるけど、
- 飛んでくる物体に目をつぶらないようになる
- 「飛んでくる物体を避ける」という動きの練習ができる
などの効果が期待できるので、練習を続ければ、間違いなくディフェンス力は向上する。
また、世界チャンピオンになった長谷川穂積さんも、ボクシングボールを使って日常的に練習をしている。
世界チャンピオンもやってる練習なので、効果は期待できるかと
高額な商品ではないので、ディフェンスが上手くなりたい人はぜひ試してみてね。
スタミナ練習
そんな人にオススメしたいのが、バーンマシンを使ったトレーニングだよ。
バーンマシンの使い方はとてもシンプル。
- グリップを両手で握る
- 肩の高さまでバーンマシンを持ってくる
- 1分間、回し続ける
これは実際に使えば分かるけど、想像以上にキツイ!
ちなみに僕は1分も回せない…
それもそのはず、筋肉隆々な黒人でも50秒足らずで悲鳴を上げるほどの負荷があるんだ。
実際、最新のトレーニングを積極的に取り入れる傾向にあるUFC(総合格闘技)では、
- ショーン・シャーク
- ブロック・レスナー
など、実に選手の75%程度が練習に取り入れてるらしい。
バーンマシンを回した際にもあまり音は出ないので自宅で使っても問題ない。
このトレーニングを週2回×3セット続ければ、
- 試合の間、パンチを出し続けるスタミナ
- ガードの高さを余裕で保てる筋持久力
が手に入るかと思うので、強くなりたいボクサーはぜひ試してみてね。
オフェンス練習
コチラで解説したとおり、パンチ力は次の公式で求めることができる。
パンチ力 = 1/2 × 体重 × パンチの速さ × パンチの速さ × 衝撃を逃がさない力
この公式から分かるとおり、パンチ力を決める要素は次の3つ。
- 体重
- パンチの速度
- 衝撃を逃がさない力
そして、この3要素はいずれも、筋肉をつけることで大幅に改善できるんだ。
これらの要素とパンチ力の関係性は、コチラを参考にしてね
じゃあ、パンチ力を決定する重要な要素である「筋肉」はどこを優先的に鍛えるべきか。
パンチに関与する筋肉の部位は、「筋肉の使い方・鍛え方パーフェクト事典」という本で解説されている。
この本は、
により執筆されており、そこらの筋トレ本とは信頼性が違う。
この本を参考に、筋肉を「パンチ」という運動に与える影響が大きい順番に並べると次のようになる。
- 三角筋(肩の筋肉)
- 大胸筋(胸の筋肉)
- 僧帽筋(首の筋肉)
- 腹斜筋(脇腹の筋肉)
- 脊柱起立筋(背中の筋肉)
ボクシングの世界においては、
- 「パンチ力は広背筋で決まるんだ!」
- 「広背筋はヒッティングマッスルだ!」
なんて言葉がよく使われるけど、実際は広背筋がパンチに与える影響は、肩や胸の筋肉と比較すると小さい。
だからもし、「パンチ力をアップするにはどの筋肉を鍛えたらいいんだろう…」って悩むのであれば、
- 三角筋(肩の筋肉)
- 大胸筋(胸の筋肉)
これらの筋肉を優先的に鍛えるのが効率的だと言えるんだ。
胸や肩の筋肉を鍛えるにはベンチプレスがオススメだけど、
- 「ベンチプレスは筋肉が固くなりそうで乗り気がしない…」
- 「トレーニングジムが近くに無い…」
などの理由で、ベンチプレスができない人もいるかと思う。
そんな人であれば、「プリズナートレーニング」って自重トレーニングで負荷を調整することも可能。
元囚人(プリズナー)で、米国の監獄では「コーチ」と呼ばれていた著者が、
- ジム通いはムダ!
- 自宅や公園など、どこでも鍛えることができる!
- やるべきメニューはたった6つ!
こんな主張のもと、本書では、自重トレーニングでいかに身体を鍛えるか解説してる。
例えばメニューの一つとして取り上げられてるのが、腕立て伏せ。
一番軽い負荷だと、「壁に向かって腕立て伏せ」というリハビリ用のメニューが紹介されてる。
その後、少しづつ負荷をあげて、いわゆる普通の腕立て伏せになり、
その後も細かく負荷が調節できて、最終的には片手腕立て伏せでトレーニングをすることになる。
実際、僕もこの本を参考に鍛えたら、片手腕立て伏せが少し出来るようになったので、
「筋肉はつけたいけど、ジムに通うのは面倒だなぁ…」
って思う人はぜひ買ってみてほしい。
ちなみに、このプリズナートレーニングは、
- 基本編
- グリップ&関節編
- スピード&瞬発力編
と全部で3冊出版されている。
初心者が買うべきは、さっきリンクを貼った基本編(「基本編」とは書かれていないけど…)なので、買い間違えに注意。
ボクシングを上達するためのコツを解説したよ
今回は「ボクシングを上達するための考え方」を解説したよ。
冒頭でも解説したけど、大事なのは「実際に行動すること」。
もし、何か一つでも参考になることがあれば、ぜひ実際の行動に移してみてね。
ということで、この記事はここでおしまい。
ここまで読んでくれてありがとう。
こんなかんじで僕のブログでは、
こんなボクシングに関する様々な情報を発信してるので、よければ覗いてみてね。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
それでは!