こんな悩みを持つ初心者ボクサーに向けて、この記事では、
- 適切なガードの高さ
- どうしてガードが下がるのか
- ガードを上げる練習法
これら3点について解説していくよ。
僕のボクシング歴は3年以上。初心者ボクサーには参考になるはず
目次
ガードの高さは相手の距離で決める
ガードをどの程度まで上げるかは、相手との距離で決まるんだ。
- パンチが届かない距離:ガードを下げる
- ショートレンジ:こめかみ
- ミドルレンジ:こめかみ
- ロングレンジ:口元
パンチが届かない距離の場合
もし、パンチが届かない距離ならば、ガードは下げた方がいい。
というのも、ガードをしっかり固めた状態というのは、
- 人間の身体の構造的に少し不自然
- 肋骨が上がって呼吸しづらい
- 筋肉が収縮してるので、酸素が届きにくい
などの理由から、スタミナの消耗や筋肉の疲労に繋がるんだ。
それこそ、人間の腕は2本で10㎏くらいだから疲れて当然だよね
パンチが届く距離の場合
その一方、
- ショートレンジ
- ミドルレンジ
など、一瞬でパンチが届く距離であれば、しっかりガードを固めるべき。
「こめかみが隠れる高さ」まではガードを上げたいところ。
ただし、ガードを上げ過ぎると、パンチが打ちづらくなる。
なので、ロングレンジなら「口元が隠れる高さ」までガードを下げて問題ないかと。
猫背になる意識も忘れずに
ちなみにだけど、「姿勢」もガードではかなり大事。
というのも、
「前かがみに(猫背に)なる = 相手から見える部分が減る」
なので、ガードを上げたときと同じ効果が期待できるんだ。
もちろん、極端に前かがみになるとパンチが打てなくなるので、その点は要注意。
ガードが下がるのは自然なこと
ガードを下げたらダメとは理解してるけど、
- ショートレンジなのにこめかみが丸見え
- パンチが届く距離なのに一切ガードしてない
など、ガードは疎かになりがち。
ただ、これは人間の身体の構造的に自然なことなんだ。
「ゼロ・ポジション」の存在
このことを理解する上で知ってほしいのが、人間の関節には「自然な角度」が存在するということ。
分かりやすい例が野球のバッター。
↑こんなふうに、どの選手もバットを構える拳の高さは肩付近になる。
でも、どうしてこの高さにバットを構える必要があるのか?
- バットを高いところから振り下ろしたい → もっと高い位置にセットすべき
- 飛んでくるボールの軌道に角度を合わせたい → もっと下の位置にセットすべき
それは、肩関節にとって自然な角度が、拳を肩付近にセットした際に生じるからに他ならない。
その位置を「ゼロ・ポジション」って呼ぶよ
ゼロ・ポジションに肩関節をセットすると、
- 全身の連鎖運動がスムーズになる
- 構えるのにムダな力がいらない
などのメリットがあるんだ。
ボクシングの「ゼロ・ポジション」
無意識のうちにボクサーのガードが下がるのも理由は一緒。
ミドルレンジなどの危険な距離にも拘わらず、口元までガードが下がるのは、その高さがゼロ・ポジションだから。
ゼロ・ポジションは人間の身体にとって自然な位置だし、そこに拳があると、
- スムーズにパンチが出る
- スタミナ的に楽
- 必要以上に腕を上げる力が不要
などのメリットがある。
そして、それは身体も理解してるから、
「疲れたり、集中するとガードが下がってしまう」
これはある意味で当然のだと言えるんだ。
ガードを上げるオススメの練習法
とは言っても、ガードが下がりがちなボクサーがパンチをもらいやすいのも事実。
だから、
- 攻撃に集中したとき
- スタミナが切れたとき
などでも、ガードの高さを保てるように練習する必要があるんだ。
ガードを下げないための練習は次の2つが効果的。
- 手首に重りを巻く
- バーンマシンを使う
練習①:手首に重りを巻く
ガードを下げないために大事なことは、
『絶対にガードを下げない』と意識すること
ただ、この記事を見てる時点で、そんなことは分かってるかと
そこでオススメなのが、手首に1㎏~2㎏ほどの重りを巻いて練習するという方法。
↑こんなかんじで重さを調整できるタイプが使い勝手がよいかと
たった1~2㎏だけど、練習中ずっとウエイトを付けてるので、ミット打ちを終える頃にはかなり肩がパンパンになる。
おかげで、攻撃に集中してもガードが下がりづらくなるよ
また、手首に巻くタイプのウエイトは、ロードワークでも使える。
ウエイトを手首に付けて走ることで、
- 普段のロードワークに変化を加えられる
- 効率的に肩周辺のインナーマッスルが鍛えられる
などのメリットがあるので試してみてね。
練習②:バーンマシンを使う
手首に重りを巻く方法もよいけど、
- ジムで使うのがためらわれる
- ガードが下がる原因がスタミナ不足にある場合は効果が薄い
などの難点もある。
そんな人にオススメしたいのが、バーンマシンを使ったトレーニングだよ。
バーンマシンの使い方はとてもシンプル。
- グリップを両手で握る
- 肩の高さまでバーンマシンを持ってくる
- 1分間、回し続ける
これは実際に使えば分かるけど、想像以上にキツイ!
ちなみに僕は1分も回せない…
それもそのはず、筋肉隆々な黒人でも50秒足らずで悲鳴を上げるほどの負荷があるんだ。
実際、最新のトレーニングを積極的に取り入れる傾向にあるUFC(総合格闘技)では、
- ショーン・シャーク
- ブロック・レスナー
など、実に選手の75%程度が練習に取り入れてるらしい。
バーンマシンを回した際にもあまり音は出ないので自宅で使っても問題ない。
このトレーニングを週2回×3セット続ければ、
- 試合の間、パンチを出し続けるスタミナ
- ガードの高さを余裕で保てる筋持久力
が手に入るかと思うので、強くなりたいボクサーはぜひ試してみてね。
ガードが下がる理由&ガードを下げない練習を解説したよ
この記事で解説した内容をまとめるよ。
ガードをどこまで上げるかは、「相手との距離による」。
- パンチが届かない:ガードを下げる
- ショートレンジ:こめかみが隠れる高さ
- ミドルレンジ:こめかみが隠れる高さ
- ロングレンジ:口元が隠れる高さ
そして、ガードがつい下がってしまう理由は非常にシンプルで、
「身体の構造がそうなってるから」
とはいえ、無意識にガードが上がるようにしないとKOの危険性があるので、ガードを下げない練習をする必要がある。
- 手首に重りを巻く
- バーンマシンを使う
一つ目の方法が「手首に重りを巻いて練習をする」という方法
たった数キロのウエイトでも、練習中ずっと付けてると、かなり肩がパンパンになる。
手首に巻くタイプのウエイトはロードワークにも使えるよ
ただ、手首に重りを巻いて練習をする方法もよいけど、
- ジムで使うのがためらわれる
- ガードが下がる原因がスタミナ不足にある場合は効果が薄い
などの理由であれば難しいかと思う。
そんな人にオススメしたいのが、バーンマシンを使ったトレーニング。
最新のトレーニングを積極的に取り入れる傾向にあるUFCの世界では、実に選手の75%程度が取り入れているらしい。
バーンマシンを使ったトレーニングを週2回×3セット続ければ、
- 試合の間、パンチを出し続けるスタミナ
- ガードの高さを余裕で保てる筋持久力
などが手に入るので、強くなりたいボクサーはぜひ練習に取り入れてほしい。
ということで、この記事はここでおしまい。
ここまで読んでくれてありがとう。
こんなかんじで僕のブログでは、
こんなボクシングに関する様々な情報を発信してるので、よければ覗いてみてね。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
それでは!