こんな悩みを持つ初心者ボクサーに向けてこの記事では、
- 初心者ボクサーにとってスタミナの重要性
- トレーニング中の理想的な心拍数
- スタミナ強化に効果的な練習
などについて解説をするよ。
僕のボクシング歴は3年以上。初心者ボクサーには参考になるかと
目次
初心者ボクサーにはスタミナが最重要テーマ
まず知っておきたいのが、
ボクシング初心者にとってスタミナは最重要テーマ
だということ。
初心者ボクサーにスタミナが重要な理由は次のとおり
- スタミナがあれば速く上達できるから
- 初試合ではスタミナがあれば勝てるから
理由①:スタミナがあれば速く上達できるから
スタミナがあれば、練習中にバテることがなくなる。
そして、練習中にバテなければ、
- 練習中に打つパンチの数が増える
- 練習時間が増える
- スパーリングなど「頭を使う練習」でしっかり頭を使える
などの理由から、毎日の練習の量と質がアップする。
だから結果として、スタミナ不足の人よりも早く上達できるんだ。
スタミナが無い人は1日の練習時間も短くなりがち
理由②:初試合ではスタミナがあれば勝てるから
これはトレーナーが言ってたことであり、僕も実感したことだけど、
初試合はスタミナがある選手が勝つ
試合に出場できるレベルであれば、
- フック
- ボディブロー
- アッパー
などの技術は一通り教わっているかと思う。
ただ、身も蓋もないことを言うと、初めての試合でこれらの技術は一切使わない。
緊張も相まって、”使えない”って表現が正しいかな
自分も相手の選手もひたすらに、
- ジャブ
- ストレート
- ワンツー
これらだけを繰り出して戦うことになる。
そんな中、人生で初めての試合は練習の何倍もスタミナを消耗するので、2分×2セットでもバテバテになる。
そして、お互いそんな状況なので手数が多い方が勝てるんだ。
スタミナ強化に効果的な心拍数
スタミナをアップする上で重要なのが、心拍数を一定以上にすること。
「持久力アップには心拍数は〇〇以上が効果的」って中学・高校で習ったかと
ただ実は、適切な「心拍数」について、
- 「130くらい」という意見
- 「160~180くらい」という意見
という2つの考え方があるんだ。
効果的な心拍数①:130
大阪体育大学によれば、スタミナの強化には次の練習が効果的とのこと。
- 練習の強度:最大酸素摂取量の50%
- 練習の時間:1日30分程度
- 必要な期間:1ヶ月
ここでポイントになるのが「最大酸素摂取量の50%」。
これは、「年齢」と「安静時の心拍数」が分かれば、次の式で割り出せるんだ。
(220 – [年齢] – [安静時心拍数] )×0.5+ [安静時心拍数]
18歳で安静時心拍数が60なら、「(220 – 18 – 60) × 0.5 + 60 = 131」で、131が最適な心拍数
やれば分かるけど、この心拍数は「キツイ」と感じないし、それこそ
「雑談しながらロードワークすれば達成できるレベル」
とも言えるんだ。
効果的な心拍数②:160-180
ただ、個人的には心拍数130ではスタミナがアップする感覚はない。
毎日ロードワークしてるボクサーは、スタミナ切れしない事になるしね
一方で、大手食品メーカーのグリコは、スタミナアップに効果的な心拍数は、
心拍数160~180
と解説してるんだ。
一般的に、心拍数が150を超えると「きつい運動」に該当すると言われてる。
心拍数(1分間) | 運動強度 |
---|---|
110~120回 | 楽な運動 |
130~140回 | ややきつい運動 |
150~160回 | きつい運動 |
なので、心拍数160‐180のメニューは相当キツイのが分かるかと。
スタミナ強化に向けた心拍数の考え方
見てもらったように、スタミナ強化に効果的な心拍数は2つの主張がある。
- 大阪体育大学:心拍数130
- グリコ:心拍数160-180
いずれも信頼のおける組織の主張なので、どちらの意見が正しいとも断定できない。
ただ、ボクサーなら、ロードワークを毎日行っているはずだし、心拍数130は、ロードワーク中に達成できる。
だから、それでも尚、スタミナ不足に悩んでいるのであれば、
心拍数160-180
これを一つの目安に練習すべきなんだ。
スタミナ強化に効果的なトレーニング
スタミナを鍛えるために効果的なトレーニングは次の3つ。
- パンチの連打
- インターバル走
- バーンマシン
練習①:パンチの連打
既に練習に取り入れてると思うけど、パンチの連打はスタミナ強化にかなり効果的。
基本的にはサンドバックに向かって練習するのが多いけど、
- ミット打ち:トレーナーを圧倒するペースでパンチを打つ
- スパーリング:相手の倍はパンチを打つ
こんな工夫をすれば、他の練習でもスタミナ強化を目指すことができる。
ただし、
- お金がいらない
- 明日から練習に組み込める
など、メリットは多い練習だけど、一つだけ大きな課題がある。
それが、
成長を数値化できない
ということ。
端的にいえば、挫折する確率が跳ね上がる。
- スポーツ
- 勉強
- 仕事
- …
など、対象が何であれ、人間は成長を目視できなければ、努力を続けられない。
逆に実現可能性が高い目標は「SMARTな目標」って言うよ
- Specific(具体的に)…明確で具体的な表現である
- Measurable(測定可能な) …目標が定量化されている
- Achievable(達成可能な) …達成可能な現実的な内容である
- Related(目的に関連した) …目的に関連した内容である
- Time-bound(時間制約がある) …期限が設定されている
「〇〇を頑張ろう!」
こんなふうに意気込んでも、結局、最後まで続かないのは、SMARTな目標を設定ができてないことが原因。
そして、「パンチの連打」という練習では目標や成長を数値化するのは難しい。
1ラウンドに打ったパンチの数をメモるわけにもいかないしね
だから、「パンチの連打」でスタミナアップを目指すのは難しいと言えるんだ。
練習②:インターバル走
そこでボクサーにオススメしたいのがインターバル走。
一定時間、「ダッシュ→ジョグ」を繰り返す練習なので、
- 明日の練習から実践できる
- タイムや心拍数などで、成長を数値化できる
など、現実的にスタミナアップが狙える練習なんだ。
その考えは半分正しいけど、半分違う。
確かに体感値として、ボクシングとランニングでは、スタミナの種類が違う。
とはいえ、ダッシュ系のメニューによって、
- 全身持久力
- 心肺機能
- 筋持久力
など、ボクシングのスタミナに必要な要素が鍛えられるのも事実。
だとすれば、
「ダッシュ系のメニューで培ったスタミナがボクシングでは役に立たないなんてあり得ない」
と言えるんだ。
なので、安心してインターバル走に取り組んでみてほしい。
そんな場合は低酸素マスクを試してほしい。
摂取できる酸素の量を意図的に減らすことで、心肺機能の強化が期待できるんだ。
そこまで高い金額ではないので、軽い気持ちで試してみてね
練習③:バーンマシン
そんな人にオススメしたいのが、バーンマシンを使ったトレーニングだよ。
バーンマシンの使い方はとてもシンプル。
- グリップを両手で握る
- 肩の高さまでバーンマシンを持ってくる
- 1分間、回し続ける
これは実際に使えば分かるけど、想像以上にキツイ!
ちなみに僕は1分も回せない…
それもそのはず、筋肉隆々な黒人でも50秒足らずで悲鳴を上げるほどの負荷があるんだ。
実際、最新のトレーニングを積極的に取り入れる傾向にあるUFC(総合格闘技)では、
- ショーン・シャーク
- ブロック・レスナー
など、実に選手の75%程度が練習に取り入れてるらしい。
バーンマシンを回した際にもあまり音は出ないので自宅で使っても問題ない。
このトレーニングを週2回×3セット続ければ、
- 試合の間、パンチを出し続けるスタミナ
- ガードの高さを余裕で保てる筋持久力
が手に入るかと思うので、強くなりたいボクサーはぜひ試してみてね。
スタミナのアップに有効な栄養素
スタミナをつける上では鉄分が欠かせない。
大手飲食店メーカーのグリコによれば、
- ヘモグロビン(酸素を全身に運ぶ物質)
- ミオグロビン(筋肉内で酸素を運ぶ物質)
などの原料になるので、鉄分はスタミナにもっとも重要な栄養素だと言えるんだ。
しかも体内への吸収率が悪いので、積極的に摂るべき
鉄分を食事でとる方法
鉄分が多く含まれている食材は次のとおり。
食品 | 鉄分の含有量 |
---|---|
青のり | 77 |
干しひじき(鉄釜) | 58.2 |
干しエビ | 15.1 |
純ココア | 14.0 |
豚レバー | 13.0 |
しじみ | 8.3 |
凍り豆腐 | 7.5 |
赤貝 | 5.0 |
あさり | 3.8 |
ひじきの煮物、ニラレバ炒め、しじみの味噌汁などが作りやすいかと
ちなみに、食品中に含まれる鉄分は、
- ヘム鉄(動物性食品に多い)
- 非ヘム鉄(植物性食品に多い)
この2つに分けることができる。
「国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所」によれば、ヘム鉄は非ヘム鉄の2~3倍の吸収率がある。
だから、鉄分を摂る際は意識的に「ヘム鉄」を摂るようにしよう。
鉄分をサプリで摂る
基本的に栄養は、毎日の食事から摂るのが理想的だけど、
- 一人暮らしだと作るのが面倒
- 家族に頼むのも気が引ける
など、現実的に難しい場合もあるかと。
そこでオススメしたいのが、サプリを使って鉄分を摂るという方法。
- 家族や自分の面倒ごとが増えない
- すぐに始められる
- 月に数百円程度の出費で済む
など、無理に食事で鉄分を摂るよりもストレスがないかと。
サプリであれば、安い&大手&数々の賞をゲットしたDHCのサプリがオススメ
ちなみに、サプリを買う際はネットで注文すること。
- 人件費
- 家賃
- 店舗の利益
などの関係から、店舗で買うよりも、お得になりやすいんだ。
ボクサーがスタミナ切れしない方法を解説したよ!
今回の内容をまとめるよ。
まず知って欲しいのが、ボクシング初心者はスタミナが最重要テーマってこと。
- 速く上達できるから
- 初試合ではスタミナがあれば勝てるから
また、スタミナ強化を目的なら、心拍数160‐180を目安にトレーニングをすべき。
その上で、スタミナのトレーニング法は次の3つ。
- パンチの連打
- インターバル走
- バーンマシン
パンチの連打はスタミナアップに効果的だけど、成長を数値化できないので挫折しやすい。
なので、スタミナアップにはインターバル走を積極的に試してほしい。
既にインターバル走を実践してても成長を実感できない場合、負荷が足りない可能性がある。
そんな場合は、低酸素マスクを使って負荷を上げるべき。
そしてもし、
- パンチの連打
- インターバル走
これらを実践しても負荷が足りないのであれば、バーンマシンを使ったトレーニングを実践してほしい。
最新のトレーニングを積極的に取り入れる傾向にあるUFCの世界では、実に選手の75%程度が取り入れているらしい。
バーンマシンを使ったトレーニングを週2回×3セット続ければ、
- 試合の間、パンチを出し続けるスタミナ
- ガードの高さを余裕で保てる筋持久力
などが手に入るので、強くなりたいボクサーはぜひ練習に取り入れてほしい。
そして、スタミナアップに向けて摂りたい栄養素が「鉄分」。
基本的に栄養は食事から摂るのが理想だけど、
- 一人暮らしだと面倒
- 家族に頼むのも気が引ける
などの理由から、食事で摂るのが難しければ、サプリを積極的に使っていきたい。
サプリは店頭よりもネットのほうで安い場合が多い印象
ということで、この記事はここでおしまい。
ここまで読んでくれてありがとう。
こんなかんじで僕のブログでは、
こんなボクシングに関する様々な情報を発信してるので、よければ覗いてみてね。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
それでは!