ボクシング

ボクシングで脱力すると上達する理由と、力まなくするコツを解説するよ!

リングの上で待つトレーナーの画像

初心者ボクサー
初心者ボクサー
トレーナーから「肩の力を抜け!」って指導されるけど、うまくできない…

こんな初心者ボクサーの悩みに答えるために、この記事では、

  1. 力を抜くとボクシングが上達する理由
  2. 脱力ができない理由と対策

これらについて解説するよ。

ソウ

僕の格闘技歴はボクシングとキックボクシングで3年以上。きっと参考になるかと

ボクシングで「脱力すること」が大事な理由

初心者ボクサー
初心者ボクサー
そもそも、どうして脱力する必要があるの?

それは脱力することには次のメリットがあるからだよ。

ボクサーが脱力するメリット
  1. パンチ力のアップ
  2. ディフェンス力の向上
  3. スタミナ減少を抑える

メリット①:パンチ力のアップ

パンチ力は次の公式で表すことができる。

パンチ力を求める公式

パンチ力 = 1/2 × 体重 × パンチの速さ × パンチの速さ × 衝撃を逃がさない力

そして、この公式から分かるとおり、パンチ力を決める要素は次の3つ。

パンチ力を決める3要素
  1. 体重
  2. パンチの速度
  3. 衝撃を逃がさない力

ソウ

公式の詳しい解説や、パンチ力をアップする練習法はコチラを読んでね

また、パンチ力を決める要因である「パンチの速度」は主に次の2つで決まる。

  1. 筋力
  2. 身体の使い方

ここで注目すべきは、「②身体の使い方」。

まずはこの画像を見て欲しい。

高校野球ドットコム」より引用

これは、ピッチャーがボールを投げる様子をグラフ化したもので、

  • 横軸:時間
  • 縦軸:運動の速さ

を表現してるんだ。

ソウ

投球動作とパンチには、「下半身を中心とした回転運動」って共通点があるよ

この画像から、

身体を素早く動かすには、筋肉を単体ではなく、連鎖させるべき

ということが分かる。

しかし、脱力できてないと全身の筋肉は連動しなくなる。

だから、パンチ力を上げるためにも、力を抜いた状態をキープすべきなんだ。

脱力と運動連鎖の関係性は「バッティングの正体」って本が参考になるよ

メリット②:ディフェンス力の向上

また、全身の筋肉が連動してると、ディフェンスにも好影響が及ぶ。

相手の攻撃をガードするには、

  1. 攻撃が飛んできたことを認知するまでの時間
  2. 飛んできた攻撃への対応を実際に終えるまでの時間

この2つをいかに短くするかで決まる。

コチラの記事で解説したとおり、相手のパンチを避ける際は、

  • 眼に殺気がこもる
  • 身体全体が少し力む
  • 踏み込みが強くなる

などの「予備動作」からパンチを察知するので、「①攻撃を認知する時間」は練習を重ねれば自然と速くなる。

一方、「②飛んできた攻撃への対応を終えるまでの時間」は、

  • 筋力
  • 身体の使い方

などで決まる。

先ほど言ったとおり、脱力すれば素早く動けるようになる。

だから、脱力をすればディフェンス力がアップするんだ。

メリット③:スタミナ減少を抑える

「力んだ状態」は、「血液のポンプ」の役割を担う筋肉が凝り固まった状態。

だから、血液中の酸素が隅々まで行き届かなくて、スタミナを激しく消耗するんだ。

その一方、脱力できていれば、本来の筋肉の機能を維持できる

その結果、スタミナの消耗を減らすことができるんだ。

「肩の力を抜け」って言葉の真意

脱力のメリットが分かったかと思う。

ここで脱力する方法を解説したいけど、その前に一つ知っておきたいことがある。

それが、「力を抜け」ってアドバイスには2つの意味があるということ。

「力を抜け」の真意
  1. 実際に肩に力が入ってる
  2. 力んでるように見えるだけで、実際は力んでいない

①について解説することは特にない。

ソウ

実際に力んでるんだし、素直に改善しよう

注目したいのは②。

  • 構えてるとき
  • パンチを打つ瞬間

脱力していても「力んでる」と指摘される場合がある。

それが、下半身を使わず、上半身の力だけでパンチを打ってるとき。

ここで先ほど見てもらった画像を思い出してほしい。

高校野球ドットコム」より引用

このピッチャーは全部で、

  1. 体幹
  2. 手首

と5つの回転運動を連鎖させてるから、速いボールを投げられる。

でも、これが上半身で投げた場合はスピードが半減する。

ソウ

尻や下半身の回転運動で生まれたスピードを加えられないからね

ただ、スポーツにおけるアドバイスって、

  • パッと見たときの問題点
  • 実際の問題点(選手の感覚における問題)

この両者は往々にしてズレる。

そしてその結果、本来は下半身が上手に使えていないにも関わらず、

「力んでる。もっと力を抜いて」

ってアドバイスを受けるんだ。

ソウ

他のスポーツで「動きがぎこちない」って言われた人ほど、この傾向にあるよ

初心者ボクサー
初心者ボクサー
自分が下半身を使えてるか、どうすれば分かるの?

基本的には、ジムに入会して1ヶ月経っても指摘されるなら、下半身はうまく使えてないと思っていい。

いずれにせよ、「力を抜け」って指摘には、

  1. パンチを打つ前から本当に力が入ってる
  2. 力んでるように見える

って、意味が含まれてると理解しておいてほしい。

ボクサーが脱力する方法

初心者ボクサー
初心者ボクサー
脱力のメリットやアドバイスの真意は分かったけど、実際にどうやって脱力すればいいの?

上手に力を抜く方法は次の3つがあるよ。

脱力する方法
  1. ボクシングの動きに慣れる
  2. 緊張が原因ならとにかく動く
  3. 下半身からの動きを取得する

対策①:ボクシングの動きに慣れる

ジムに通い始めてまだ日が浅ければ、ボクシングの動きに慣れていないかと。

この場合、基本的にはジムに通い続ければ力みは取れていくよ。

ソウ

3ヶ月も経てば、徐々に力が抜けてくるはず

初心者ボクサー
初心者ボクサー
でも、少しでも早く上達したいな…

そんな場合は、自宅で自主練としてシャドーボクシングを行おう。

ちなみに、

  • シャドーボクシングの効果
  • ダンベルシャドーのメリット
  • オススメのウエイト

など、シャドーボクシングについて、次の記事で解説してるので参考にしてね。


対策②:試合前の力みはルーティンで解消する

また、「緊張」も力みの原因になる。

ソウ

特に試合直前の力みは緊張が原因の大半

試合前に脱力できないときは、動こう。

  • シャドーボクシング
  • ランニング
  • スクワット

など、試合前にバテない程度に動いて、凝り固まった筋肉をほぐしていこう。

初心者ボクサー
初心者ボクサー
でも、いくら動いても身体の力みが取れなくて…

そんな人はあらかじめ、ルーティンを用意しておくのがオススメだよ。

ルーティンとは…特定の行為をする前に行う「決まった手順」のこと。精神的な落ち着きや自信を呼び覚ますことが出来る。

ボクサーがルーティングを作るなら、

  • ゴングが鳴る前に自分の顔を軽く小突く
  • 右足のつまさきをリングにトントンとする
  • 「相手より手数を出す」と心の中で3回唱える

こんなかんじかな。

対策③:下半身からの動きを取得する

先ほどの2つは、本当に力んでる人の対策。

一方、下半身がうまく使えず、力んでるように見える場合、別の対策が必要で、

「全身を使って動く」という動作を体得する

という方向にアプローチする必要がある。

ただ、自分ひとりの力で解決するのはかなり難しい。

ソウ

自分ひとりで解決できるなら、この記事に辿り着く前に対処できてるはずだしね

そこで、「クオ・メソッド」でその練習法学ぶことをオススメしたい。

このDVDは「上達屋」ってお店が出してるんだけど、このお店では、

  • 小國以載(スーパーバンダム級の元世界チャンピオン)
  • 栗原健太(広島カープ)
  • 桐蔭学園高校ラグビー部

など、1万人以上のアスリートに「身体の使い方」を指導してる。

↑これは小國選手がクオ・メソッドに取り組んでる様子ね

また、僕自身は高校時代(野球部)に、三軒茶屋にあったお店に通ってた。

そこで教わった「下半身が主導の動き」を学ぶ上は、野球だけでなく、ボクシングをやる際もかなり参考になった。

とはいっても、多くの人にとっては、

「上達屋」って何?怪しくない?

って印象を持つかと思う。

ただ、先ほど解説したとおり、このDVDを出してる「上達屋」は実在する店舗だし、多くの分野で結果を出し続けてる。

↑これは、高校ラグビーで日本一になった桐蔭学園を上達屋が指導してる様子

何より僕自身、ずっと野球をやってる中で、

  • 「力が入りすぎ」
  • 「下半身を使って打て」

と指摘され続けて悩んでた。

それが、上達屋のおかげで、フォームは改善したし、スイングスピードも速くなった。

これは野球に限った話ではない。

先ほども言ったけど、スポーツにおけるパフォーマンスの本質は「下半身からの連動」

このDVDでしっかり学べばパフォーマンスは間違いなく向上するはずなので、ぜひ試してみてね。

ボクサーが肩の力を抜く方法を解説したよ

「まとめ」と書かれた画像

今回の内容をまとめるよ。

まず、ボクシングにおいて脱力するメリットは次のとおり。

ボクサーが脱力するメリット
  1. パンチ力のアップ
  2. ディフェンス力の向上
  3. スタミナ減少を抑える

また、「肩の力を抜け」って指摘には、

  1. パンチを打つ前から本当に力が入ってる
  2. 力んでるように見えるだけで、実際は力んでない

こんな2つの意味が含まれている。

もし、本当に力んでるのであれば、

  • ボクシングの動きに慣れる
  • 緊張が原因ならとにかく動く

これらが効果的。

一方、力んでるように見える場合であれば、下半身を中心とした身体の使い方を覚えることが解決策になる。

身体の使い方を学ぶ上では、クオ・メソッドが参考になる。

このDVDの発行元である「上達屋」は、

  • 小國以載(スーパーバンダム級の元世界チャンピオン)
  • 栗原健太(広島カープ)
  • 桐蔭学園高校ラグビー部

など、1万人以上のアスリートに「正しい身体の使い方」指導した実績を持つ。

ソウ

僕自身、かなりお世話になったので、「力み」に悩む人はぜひ試してほしい


ということで、この記事はここでおしまい。

ここまで読んでくれてありがとう。

こんなかんじで僕のブログでは、

こんなボクシングに関する様々な情報を発信してるので、よければ覗いてみてね。

この記事があなたの参考になれば幸いです。

それでは!