こんな初心者ボクサーの悩みに答えるために、この記事では、
- 力を抜くとボクシングが上達する理由
- 脱力ができない理由と対策
これらについて解説するよ。
僕の格闘技歴はボクシングとキックボクシングで3年以上。きっと参考になるかと
目次
ボクシングで「脱力すること」が大事な理由
それは脱力することには次のメリットがあるからだよ。
- パンチ力のアップ
- ディフェンス力の向上
- スタミナ減少を抑える
メリット①:パンチ力のアップ
パンチ力は次の公式で表すことができる。
パンチ力 = 1/2 × 体重 × パンチの速さ × パンチの速さ × 衝撃を逃がさない力
そして、この公式から分かるとおり、パンチ力を決める要素は次の3つ。
- 体重
- パンチの速度
- 衝撃を逃がさない力
公式の詳しい解説や、パンチ力をアップする練習法はコチラを読んでね
また、パンチ力を決める要因である「パンチの速度」は主に次の2つで決まる。
- 筋力
- 身体の使い方
ここで注目すべきは、「②身体の使い方」。
まずはこの画像を見て欲しい。
これは、ピッチャーがボールを投げる様子をグラフ化したもので、
- 横軸:時間
- 縦軸:運動の速さ
を表現してるんだ。
投球動作とパンチには、「下半身を中心とした回転運動」って共通点があるよ
この画像から、
身体を素早く動かすには、筋肉を単体ではなく、連鎖させるべき
ということが分かる。
しかし、脱力できてないと全身の筋肉は連動しなくなる。
だから、パンチ力を上げるためにも、力を抜いた状態をキープすべきなんだ。
脱力と運動連鎖の関係性は「バッティングの正体」って本が参考になるよ
メリット②:ディフェンス力の向上
また、全身の筋肉が連動してると、ディフェンスにも好影響が及ぶ。
相手の攻撃をガードするには、
- 攻撃が飛んできたことを認知するまでの時間
- 飛んできた攻撃への対応を実際に終えるまでの時間
この2つをいかに短くするかで決まる。
コチラの記事で解説したとおり、相手のパンチを避ける際は、
- 眼に殺気がこもる
- 身体全体が少し力む
- 踏み込みが強くなる
などの「予備動作」からパンチを察知するので、「①攻撃を認知する時間」は練習を重ねれば自然と速くなる。
一方、「②飛んできた攻撃への対応を終えるまでの時間」は、
- 筋力
- 身体の使い方
などで決まる。
先ほど言ったとおり、脱力すれば素早く動けるようになる。
だから、脱力をすればディフェンス力がアップするんだ。
メリット③:スタミナ減少を抑える
「力んだ状態」は、「血液のポンプ」の役割を担う筋肉が凝り固まった状態。
だから、血液中の酸素が隅々まで行き届かなくて、スタミナを激しく消耗するんだ。
その一方、脱力できていれば、本来の筋肉の機能を維持できる。
その結果、スタミナの消耗を減らすことができるんだ。
「肩の力を抜け」って言葉の真意
脱力のメリットが分かったかと思う。
ここで脱力する方法を解説したいけど、その前に一つ知っておきたいことがある。
それが、「力を抜け」ってアドバイスには2つの意味があるということ。
- 実際に肩に力が入ってる
- 力んでるように見えるだけで、実際は力んでいない
①について解説することは特にない。
実際に力んでるんだし、素直に改善しよう
注目したいのは②。
- 構えてるとき
- パンチを打つ瞬間
- …
脱力していても「力んでる」と指摘される場合がある。
それが、下半身を使わず、上半身の力だけでパンチを打ってるとき。
ここで先ほど見てもらった画像を思い出してほしい。
このピッチャーは全部で、
- 尻
- 体幹
- 肘
- 手首
- 拳
と5つの回転運動を連鎖させてるから、速いボールを投げられる。
でも、これが上半身で投げた場合はスピードが半減する。
尻や下半身の回転運動で生まれたスピードを加えられないからね
ただ、スポーツにおけるアドバイスって、
- パッと見たときの問題点
- 実際の問題点(選手の感覚における問題)
この両者は往々にしてズレる。
そしてその結果、本来は下半身が上手に使えていないにも関わらず、
「力んでる。もっと力を抜いて」
ってアドバイスを受けるんだ。
他のスポーツで「動きがぎこちない」って言われた人ほど、この傾向にあるよ
基本的には、ジムに入会して1ヶ月経っても指摘されるなら、下半身はうまく使えてないと思っていい。
いずれにせよ、「力を抜け」って指摘には、
- パンチを打つ前から本当に力が入ってる
- 力んでるように見える
って、意味が含まれてると理解しておいてほしい。
ボクサーが脱力する方法
上手に力を抜く方法は次の3つがあるよ。
- ボクシングの動きに慣れる
- 緊張が原因ならとにかく動く
- 下半身からの動きを取得する
対策①:ボクシングの動きに慣れる
ジムに通い始めてまだ日が浅ければ、ボクシングの動きに慣れていないかと。
この場合、基本的にはジムに通い続ければ力みは取れていくよ。
3ヶ月も経てば、徐々に力が抜けてくるはず
そんな場合は、自宅で自主練としてシャドーボクシングを行おう。
ちなみに、
- シャドーボクシングの効果
- ダンベルシャドーのメリット
- オススメのウエイト
など、シャドーボクシングについて、次の記事で解説してるので参考にしてね。
対策②:試合前の力みはルーティンで解消する
また、「緊張」も力みの原因になる。
特に試合直前の力みは緊張が原因の大半
試合前に脱力できないときは、動こう。
- シャドーボクシング
- ランニング
- スクワット
- …
など、試合前にバテない程度に動いて、凝り固まった筋肉をほぐしていこう。
そんな人はあらかじめ、ルーティンを用意しておくのがオススメだよ。
ボクサーがルーティングを作るなら、
- ゴングが鳴る前に自分の顔を軽く小突く
- 右足のつまさきをリングにトントンとする
- 「相手より手数を出す」と心の中で3回唱える
こんなかんじかな。
対策③:下半身からの動きを取得する
先ほどの2つは、本当に力んでる人の対策。
一方、下半身がうまく使えず、力んでるように見える場合、別の対策が必要で、
「全身を使って動く」という動作を体得する
という方向にアプローチする必要がある。
ただ、自分ひとりの力で解決するのはかなり難しい。
自分ひとりで解決できるなら、この記事に辿り着く前に対処できてるはずだしね
そこで、「クオ・メソッド」でその練習法を学ぶことをオススメしたい。
このDVDは「上達屋」ってお店が出してるんだけど、このお店では、
- 小國以載(スーパーバンダム級の元世界チャンピオン)
- 栗原健太(広島カープ)
- 桐蔭学園高校ラグビー部
など、1万人以上のアスリートに「身体の使い方」を指導してる。
↑これは小國選手がクオ・メソッドに取り組んでる様子ね
また、僕自身は高校時代(野球部)に、三軒茶屋にあったお店に通ってた。
そこで教わった「下半身が主導の動き」を学ぶ上は、野球だけでなく、ボクシングをやる際もかなり参考になった。
とはいっても、多くの人にとっては、
「上達屋」って何?怪しくない?
って印象を持つかと思う。
ただ、先ほど解説したとおり、このDVDを出してる「上達屋」は実在する店舗だし、多くの分野で結果を出し続けてる。
↑これは、高校ラグビーで日本一になった桐蔭学園を上達屋が指導してる様子
何より僕自身、ずっと野球をやってる中で、
- 「力が入りすぎ」
- 「下半身を使って打て」
と指摘され続けて悩んでた。
それが、上達屋のおかげで、フォームは改善したし、スイングスピードも速くなった。
これは野球に限った話ではない。
先ほども言ったけど、スポーツにおけるパフォーマンスの本質は「下半身からの連動」
このDVDでしっかり学べばパフォーマンスは間違いなく向上するはずなので、ぜひ試してみてね。
ボクサーが肩の力を抜く方法を解説したよ
今回の内容をまとめるよ。
まず、ボクシングにおいて脱力するメリットは次のとおり。
- パンチ力のアップ
- ディフェンス力の向上
- スタミナ減少を抑える
また、「肩の力を抜け」って指摘には、
- パンチを打つ前から本当に力が入ってる
- 力んでるように見えるだけで、実際は力んでない
こんな2つの意味が含まれている。
もし、本当に力んでるのであれば、
- ボクシングの動きに慣れる
- 緊張が原因ならとにかく動く
これらが効果的。
一方、力んでるように見える場合であれば、下半身を中心とした身体の使い方を覚えることが解決策になる。
身体の使い方を学ぶ上では、クオ・メソッドが参考になる。
このDVDの発行元である「上達屋」は、
- 小國以載(スーパーバンダム級の元世界チャンピオン)
- 栗原健太(広島カープ)
- 桐蔭学園高校ラグビー部
など、1万人以上のアスリートに「正しい身体の使い方」指導した実績を持つ。
僕自身、かなりお世話になったので、「力み」に悩む人はぜひ試してほしい
ということで、この記事はここでおしまい。
ここまで読んでくれてありがとう。
こんなかんじで僕のブログでは、
こんなボクシングに関する様々な情報を発信してるので、よければ覗いてみてね。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
それでは!