独学をするかスクールに通うか。ネットには色々な情報が溢れており悩ましい問題ですよね。
それぞれの特徴に関して説明しますので、状況に合わせて選んでみてください。
IT業界での業務は未経験だが、これからエンジニアとして働きたいと考えている人
エンジニアになるための学習方法(独学かプログラミングスクールへ通うか)
目次
ITエンジニアに転職するための学習方法は人による
プログラミングスクールに通った方がよいのか、それとも独学で勉強を進めるべきか。
僕の結論としては、
スクールに通うべきか、独学で勉強を進めるべきかは「人による」
というものです。
僕自身、独学で転職活動を成功させましたが、プログラミングスクールにも当然メリットはあるので、結局のところ、人によるというのが僕の結論です。
ただ、それだとこれからプログラミング学習を開始する人にとって、何の参考にもならないので、僕なりに独学とプログラミングスクールの比較表を作ってみました。
独学で学習する場合
挫折のしにくさ | × |
---|---|
転職までの期間 | 半年程度 |
費用 | ~5万円程度 |
その他特徴 |
|
オススメしたい人 | エンジニアになった後に「こんなはずじゃなかった」となるリスクを減らしたい人 |
スクールに通う場合
挫折のしにくさ | 〇 |
---|---|
転職までの期間 | 4~5か月程度 |
費用 | ~80万円程度 |
その他特徴 | スクールで作る作品とは別にポートフォリオを作る必要がある |
オススメしたい人 | 自分の継続力に自信がないけど確実にエンジニアに転職したい人 |
これ以降の項目で、具体的に解説します。
プログラミングの挫折率は9割
プログラミングを独学した場合の挫折率は9割を超えると言われています。
- エラーが解決できない
- どうやって勉強を進めたらよいのか分からない
- モチベーションが保てない
などといったことが理由のようです。
![[無料イラスト] パソコンのを利用しながら焦り顔の外国人のビジネスマン](https://publicdomainq.net/images/202002/01s/publicdomainq-0042439.jpg)
確かに、僕自身の経験を振り返ってみても、
- エラーを解決できずに数日悩み続けた
- 勉強方法が間違っていないか不安を感じた
- 普通の人の成長速度よりも遅くないか
などの不安を頻繁に感じていました。
その点、プログラミングスクールには、
- エラーが出たら周囲の人に相談ができる
- 講師が勉強の進め方を指導してくれる
- 仲間の進捗状況が確認できて安心
といった特長があるため、挫折する可能性は、独学で勉強するときと比較して、間違いなく低くなります。
転職活動の開始までの期間に大差はない
プログラミングスクールの主な特長である、
- エラーが出たら周囲の人に相談ができる
- 講師が勉強の進め方を指導してくれる
- 仲間の進捗状況が確認できて安心
といった点を考えると、転職活動を開始するまでの期間はプログラミングスクールに通った方が早いのではないかと考えるかと思います。
ですが、僕の実感値としては、独学でもプログラミングスクールに通っても、転職までの期間には大差がないという印象です。
![[無料イラスト] タブレットパソコンとキーボード](https://publicdomainq.net/images/202002/26s/publicdomainq-0043117.jpg)
独学で勉強を進めた僕の学習にかかった時間は、
6か月 = 基礎学習3か月+成果物の制作3か月
こんなかんじです。
一方、プログラミングスクールですが、約3か月の間に基礎学習を終えつつ、「Twitter」や「インスタグラム」などのアプリのクローン(簡略化した類似品)も作成します。
ただし、これらの作品があればすぐに転職活動を開始できるわけではありません。
というのも、
プログラミングスクールで作った成果物は転職活動の際はポートフォリオ(成果物)としての価値が非常に低い
という理由があるからです。
詳しくはこの記事の最後で説明をしますが、いずれにせよ、プログラミングスクールで作った作品とは別に、何らかの成果物を作る必要があります。
プログラミングスクールで作った作品を活かして成果物を作るため、独学の人よりも必要な時間は短くて済みますが、それでも1~2か月程度は要します。
つまり、プログラミングスクールに通った際に転職活動を始めるまでにかかる時間は、
4~5か月 = 基礎学習3か月+成果物の制作1~2か月
こんなかんじになるかと思います。
要するに、独学であってもプログラミングスクールに通っても、転職活動を開始するまでの期間に大差がない、というのが僕の見解です。
エンジニア転職は本当に独学の方が安上がり?
単純に学習にかかる費用を考えれば、間違いなく独学の方が安上がりです。
- 独学:2~3万円程度
- スクール:~80万円程度
実際、僕は独学に必要な投資はかなり行った方だと思いますが、それでもかかった費用は5万円程度でした。
ただ一方で、独学の挫折率は9割を超えるとも言われています。
いくら初期費用が安いとはいえ、途中で挫折してしまえば、そこにかけたお金は無駄になります。
そのため、継続力に自信のない人が
「継続することにお金を払う」
という目的でプログラミングスクールに通うならば、下手に独学で挫折をするよりかは安上がりとも言えます。
独学で転職活動を進めるメリット
僕はこの記事の中で何度も、
独学は挫折率が9割を超える
と説明をしていますが、それでも、これからエンジニアへ転職を目指す人には、独学で学習を進めることをオススメしたいです。
それは、独学をすることで、
- 「自分でどうにかする力」が手に入る
- 自分がプログラミングに向いているか確認ができる
というメリットがあるからです。
これらは僕が実際に面接の場で、面接官から言われた言葉です。
複数の会社で同様のことを言われたので、この言葉は大きく間違ってはいないかと思います。
独学であれば、自分でどうにかしてエラーを解決しない限り、ポートフォリオは一生完成しないので、「自分でどうにかする力」は間違いなく育ちます。
また、自分がプログラミングに向いているかどうか、ある程度は確認することができます。
独学をすると間違いなく、エラーにハマる瞬間が訪れます。僕もポートフォリオを作る過程で数多くのエラーにハマりました。
これはとても苦しい状況です。
ですが、それと同時に「こんなに大変な目に合うのに本当に自分はエンジニアになりたいの?」と自分に問いかける貴重な機会でもあります。
そして、そんな時期を乗り越えてポートフォリオを作り終える頃には、
- プログラミングが好きだと確信する
- 自分の「どうにかする力」に自信を持てる
こんな自分の感覚に気付くことができます。
![[無料イラスト] 授業でパソコンを利用する小学生の男の子](https://publicdomainq.net/images/201812/09s/publicdomainq-0029209.jpg)
全てを自分ひとりの力で解決するのは正直大変です。
それでも独学をすることは、今後の人生において大きな意味があるはずです。
そのため、プログラミングスクールに通うか悩んでいる方には、独学で学習をオススメしたいです。
ちなみに、僕が説明した「自分でどうにかする力」は「自走力」などとよく表現されたりします。
この自走力を身につけるためのエラー解決方法についてもまとめているので、あわせてご覧ください。
独学すべき人、スクールに通うべき人
最初に説明したとおり、「独学するかプログラミングスクールで学習するか」という疑問の回答は人によります。
ですが、ザックリと言うならば、
自分の継続力に自信がない人 → プログラミングスクールで学習する
転職後に後悔する確率を減らしたい方 → 独学で学習する
という考えで基本的には問題ないかと思います。
もしここまで読んでも、独学で学ぶかプログラミングスクールに通うか、迷っているようであれば、「いったんプログラミングスクールを見学する」ことをオススメします。
詳しい理由は次の記事で説明してますが、多くの人にとっては独学でプログラミングを学ぶのは困難です。
とりあえずスクールに話を聞いた上で、「独学をするのかプログラミングスクールに通うのか」という結論を出せばよいかと思います。
プログラミングスクールで作った作品はポートフォリオにならない
ただし、プログラミングスクールに通って学習する際に一点だけ注意してほしいことがあります。
スクールで作った作品を絶対にポートフォリオとして提出しない
ということです。
実際に複数の面接官から聞いた話なのですが、
- 今はエンジニア転職への応募が殺到している
- 大半の人はスクールでの作品をそのままポートフォリオとして提出する
- そのため、スクールで作った作品をそのまま提出する人は非常に低評価
ということでした。
面接官は毎日似たような作品を見るので、一目見た瞬間に「またか…」と思い、見るのを止めてしまうようです。
人生をかけた大一番でさえも大した努力もできないヤツなんかいらない
ということなのでしょうか。
ですので、プログラミングスクールに行く場合であっても、必ず自分の力でポートフォリオを作るようにしてください。
転職に向けて学ぶ必要がある技術を最短で学ぶコツ
さて、ここまで独学で勉強を進めるか、それともプログラミングスクールに通うべきかという点について説明をしてきました。
次に知るべきことは「どんな技術をどれだけ学ぶべきか」ですね。
あなたの目的は「プログラミングを勉強すること」ではなく「エンジニアに転職をすること」かと思います。
この目的に沿った学習のコツを理解しておかないと、膨大な時間を無駄にすることになります。
次の記事では、それらのコツに関して、僕の失敗談も活かした上で、紹介していますので、あわせてご覧ください。