2019年11~12月にかけて転職活動を行って色々な企業に話を聞いてきたので、そのときに僕がリアルに感じたことをお伝えしますね。
エンジニアに転職をしようと考えている方
エンジニアへの転職活動をする際に有利になれる実体験に基づく一次情報
転職活動を開始した時点で僕は30代
まずはじめに、僕が転職活動を始めたときのスキルや勉強期間などについてお伝えします。
未経験からエンジニアに転職するレベルは年々上がっているようで、今後、どこまでこの情報が参考になるか分かりません。
ですが、僕が面接を受けた時点(2019年12月)では、この程度のスキルがあれば、内定はもらえるという参考になるかと思います。
転職活動を始めたときの僕のスキルレベル等
年齢 | 30歳 |
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学習期間 | 6か月 |
主な使用技術 | HTML、CSS、Javascript、Git、Ruby on Rails、AWS |
僕の勉強の進め方
加入していたオンラインサロン
転職活動の実績
応募した数 | 60社程度 |
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面接を受けた数 | 6社 |
内定の数 | 3社 |
内定の内訳 | 自社開発企業1社、受託開発企業2社 |
30代という理由で転職サイトはwantedlyをメインで使用
僕は転職サイトは全部で3社(wantedly、doda、リクナビ)登録していましたが、実際に使用したのはwantedlyだけです。
僕の場合、そもそも30歳という年齢要件で弾かれる可能性があったので、他の人よりも多く応募する必要があり、そのために転職サイトには応募に手間がかからないことを求めていました。
そんな中、wantedly以外の2社に関しては求人数は十分あったのですが、wantedlyと比較して面接を申し込むの時間がかかったので、気が付いたらwantedlyだけを使用していたというかんじです。
wantedlyは「話を聞きに行きたい」ボタンを1回押すだけでカジュアルにエントリーが出来るので申し込みが本当に楽でした。
お昼休みや移動時間などの隙間時間を見つけてはアプリを開き、少しでも気になる会社があったらサクッ申し込んでいました。
エンジニア業界(SES)に関して
SES3社へ僕が実際に足を運んで入手した情報と、wantedly上でのSES系の会社からの反応を踏まえて考えると、ネットで転がっている情報は結構正しそうです。
「未経験可能」と書いてあったらほぼ確実にSES
とりあえず、
SESは多分ポートフォリオを作成しないでも入れる
というのが、僕の実感です。
複数のSES系の会社へ面談へ行ったのですが、どこの会社も、
こんなかんじでした。
SESに入るのにスキルは不要という記事をネット上で見かけたことがありましたが、どうやら嘘ではなさそうだというのが僕の印象です。
余談ですが、募集ページの先頭に「初心者大歓迎」や「一から育てます」という文言が含まれている場合 ほぼ例外なくSESでした。
非エンジニアが面談をする
僕が面談に行ったSES系企業で対応をしていただいた方は、全員が非エンジニアでした。 (ちなみに僕が面接を受けた受託開発や自社開発(5社)は全社ともエンジニアの方が対応されていました。)
非エンジニアの方なので、ポートフォリオの説明をしてもあまり興味ない顔をされ、頑張って作ったポートフォリオが軽く扱われたようで悲しかった記憶があります。
自分たちがSES系企業であることを積極的に開示していない?
転職活動を開始直後は、SESと気づかずにエントリーをしていたということがよくありました。
wantedly上の応募要件には「SES」という記述はないけど、ホームページを調べてみたら実はSESだったということが非常に多くありました。
募集要項にもホームページにもSES企業である旨が書いておらず、面談に行く前のアポ取りの段階で僕が「御社のサービスはSESになりますか?」と聞いてようやく確認が取れた会社も1社ありました。
こんなかんじだったので、もしかしたらSES系の会社は自分たちがSESであることを隠しているのかもしれません。
応募したときの反応がものすごく良い
応募した際の反応がいいのは間違いなくSESでした。
「話を聞きに行きたい」ボタンを押したら、受託系や自社開発の10倍くらいは反応が返ってきました。なんなら応募した全ての会社から反応があったかもしれません。
更に面談の時間に関しても「夜遅くや休日でも問題ありません!」という会社ばかりだったので、基本的に夜が遅い業界なのかなって印象でした。
ちなみに受託開発や自社開発の場合だと「弊社の勤務時間が〇〇時~〇〇時なのですが、ご都合の良い時間帯はいつですか?」という反応で、勤務時間を重視している印象を受けました。
そういう部分を見ると「SESってヤバい奴じゃなきゃ誰でもいいのかな?」とか「人気が無いから人集めに必死なのかな?」などと感想を持ちました。
Javaをメイン言語にしていたら大体SES
Javaがメイン言語の会社は大体SES系の会社でした。
逆にJavaがメイン言語の受託開発や自社開発はなかった印象です。(僕がRubyやPHPで検索をしていたので検索に引っかからなかっただけかもしれませんが…)
ですので、転職活動終盤には、応募要項にメイン言語がJavaであれば、その時点でSES系の会社だと判断をして、その会社は飛ばしていました。
働きかたに関する面接官の気になった発言まとめ
僕が実際にSES系企業に足を運んで聞いた話の中で印象的だった発言をまとめます。
- 「コードを書くのは数年先。まずはキッティングで現場経験を積んで。」 → 現場経験で何だろうと思いました。
- 「テスターとして現場経験を積んでもらおうと思ってます。」 → 現場経験って…
- 「日中は携帯電話会社で営業をしてもらい、夜に弊社にきてもらい勉強をする。」 → 今の生活と何が違うの…?
SESの有休って実は代休??
僕の記憶に間違いがなければ、SESの有休は一般的に言われる「有休」とは少し違うようでした。
SESの業務形態は、月間の最低労働時間が設定されており(僕が面談に行った会社は140h程度だったはず)、その時間を下回ると時間に応じて減給される仕組みになっているようです。
最低労働時間を下回らなければ減給ないようですが、そもそもの最低労働時間が、「7~8時間(1日の勤務時間)×20日(1月の勤務日数)=140~160h」に設定されているので、実質的には使えない有休だったと記憶しています。
エンジニア業界(自社開発と受託開発)に関して
wantedlyでの申し込み段階で断られた
ネットで言われている難易度としては、「SES<受託開発<自社開発」と言われていますが、実際に転職活動をしてそのとおりだと実感しました。
自社開発や受託開発からはwantedlyで申し込んでも70~80%くらいは断りのメールが飛んできました。
面接の担当者はエンジニア
僕は結局、受託開発と自社開発で5社の面接に行きましたが、どの会社も最初の面接官はエンジニアのリーダーの方でした。
など、ポートフォリオを中心に技術に対する興味を確認しつつ、僕の人間性も見られた印象でした。
ネットで言われる「柔軟な働き方」は多分可能
「子どもがまだ小さいので、家庭を優先して働きたい」と伝えても「そりゃ当然でしょ」という反応をされたのが印象的でした。
また、本当に柔軟な働き方ができるのか確認するために、内定をもらった3社のうち2社には、実際に使っている勤怠ログや欠勤の連絡をしたSlackの履歴をその場で抜き打ちで見せてもらいました。
何か月分か見せてもらったのですが、残業はどんなに多くても20時間程度でしたし、有休も特に理由を聞かずに取得していたようなので、大分働きやすそうでした。
まだ働いていないので、実際がどうかは不明ですが、普通の面接を受けに来た人はここまでしないと思いますし、自社開発企業が働きやすいというのは多分間違いないと思います。
業務経験半年~1年程度なら準備すれば応募可能
受託開発や自社開発で「業務未経験可」の会社は無かったので(というか僕が避けていたので)、必然的に「業務経験あり」の会社にエントリーをすることになりました。
あなたがポートフォリオを作っていて、「業務経験はまだないけど、エンジニアになったら3か月で追いつく!」という強い気持ちがあれば問題ないかと思います。
それに私が実際にお会いした面接官の方も、
このように言っていたので、恐らく問題ないでしょう。
勉強した言語はRuby・PHPのどちらでも構わない
僕は転職活動を始めた当初、Rubyをメインの開発言語にしている会社だけに絞ってエントリーをしていましたが、途中からPHPをメインの開発言語にしている会社にもエントリーを行いました。
Rubyは1日2時間程度の勉強を2か月(つまり120h)で概要は習得できたので、PHPの使用経験はありませんでしたが、1か月でそれなりの技術レベルまで成長できると考えていたからです。
面接の場で「なんでRubyを勉強しているのにPHPを使うウチに応募したの?」と聞かれることはありましたが、普通に面接に呼んでいただけましたし、内定を貰うこともできました。
以上が僕が実際に転職活動をして手に入れた情報になります。
あなたにとって有益な情報が一つでもあれば嬉しいです。
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