今回はこんな疑問に回答するために、「井上尚弥の凄さ」について、井上尚弥選手が所属する「大橋ボクシングジム」の会長が書かれた本を参考に解説するよ!
目次
井上尚弥の凄さ①:アマチュア時代の経歴がすごい

井上尚弥は高校卒業と同時に大橋ボクシングジムに入門したんだ。
プロでの目まぐるしい活躍は有名だけど、アマチュア時代から既に経歴がすごい!
具体的には、
- 初試合は小学6年生のとき、相手は中学2年生
- 中学3年生の頃はU-15全国大会で優秀選手にも選ばれている
- 高校時代にアマチュア7冠を達成している
こんなかんじね!
「アマチュア7冠」や「U-15全国大会で優秀選手」って実績が凄すぎるのは当然だけど、「小6が中2に勝つ」ってのも凄い!
ご存じのとおり、男の子の成長期は中1くらいから身体が発達していくもの。
つまりこの2年間の差は、僕たち大人よりもずっと大きいはず!
この時期に身長が毎年10cmずつ伸びることはザラにあるよね
- 身長差
- 筋力差
どちらもかなりの差があったかと思う!
そんな中で、2年間の差がある相手に勝てたのは、井上尚弥の実力が垣間見えるエピソードだよね!
アマチュア時代から井上尚弥は既に怪物だったんだね
井上尚弥の凄さ②:ジム入会後すぐ、世界王者の練習相手に

井上尚弥が所属する「大橋ボクシングジム」には、当時の世界チャンピオンだった八重樫東も所属してたんだ。
井上尚弥が入門した直後、井岡一翔との世界統一戦に向けて猛練習中。
そんな中、井上尚弥は八重樫選手のスパーリング相手を任された経験があるんだ!
これって、分かりづらいけど、かなり凄いこと。しっかりと実力がないと、
- 全く練習にならない
- 相手が弱すぎて萎える
こんなふうに、大事な世界統一戦を前に「時間の無駄」になる練習になりかねない!
だから、高校卒業したての若造が、トップクラスのプロボクサーのスパーリング相手になったのは凄いことなんだ!
井上尚弥の凄さ③:飛び級でA級ライセンスを獲得&東洋太平洋ランカーに勝利

ジムに入門してから半年後、プロテストも順調に合格して、デビュー戦を迎えたんだけど、そのときのライセンスはなんとA級!
本来、日本のプロボクシング界は、
- プロテスト合格
- C級ライセンス取得
- 戦績を重ねる
- B級ライセンス取得
- 戦績を重ねる
- A級ライセンス取得
- 戦績を重ねる
- ランカー入り
こんなふうに少しづつ階段を登っていくのが一般的!
でも、井上尚弥は、アマチュア時代の実績が凄いから、特例としてA級デビューが認められたんだ!
ちなみに、この特例が認められたのは、過去に数人しかいないよ
更に、井上尚弥のデビュー戦の相手は東洋太平洋ランカー!
勝てばランキング入りも果たせるけど、負けたら一気に転落する、ある種の賭けでもあったマッチメイク!
そんな中、井上尚弥は見事に勝利を収めて、デビューして即ランキング入りを果たすことになったよ!
普通の人が何年もかけて歩む「ランカー入り」って場所に一足飛びで通過するほどのずば抜けた実力があったんだね
井上尚弥の凄さ④:デビュー戦でのリラックス具合

今、説明したデビュー戦。勝ったことも当然凄いけど、それ以外にも井上尚弥の凄さが垣間見える!
それが、「試合前のリラックス具合」。
当たり前だけど、誰でもデビュー戦は緊張するもので、
- 試合直前にそわそわする
- 試合中はガチガチになって思うように動けない
こんなふうになるのが一般的!
ところが、井上尚弥の場合、入場の合図があるまではBGMに合わせてリズムをとっていたらしい!
普通は試合まであれば、トッププロの選手であっても、気軽に近寄りがたいオーラをまとっているもの。
同じジムの世界王者である八重樫東なんかは、「ジムの会長でも話しかけるのをためらう程」だったらしい
そんな中、井上尚弥は全くの逆。
ジムの大橋会長は当時の様子を、
「今から戦う雰囲気は全くなく、まるでサラリーマンが会社に向かうかのように、飄々としたムードで控室を出て行った」
こんなふうに表現しているよ!
「試合前に闘争心が感じられない」って、漫画に出てくる一番強いヤツの典型例だよね!
井上尚弥の凄さ⑤:強い相手としか戦わない

井上尚弥とお父さんは、ある信念を持っていて、それが、
「強い相手として戦わない」
ってこと!
ちなみにこの項目はジムとの間で取り交わした契約書にも記載があるそう。
その契約内容に違わず、実際に井上尚弥の対戦相手は、
- 1戦目:東洋太平洋ランカー
- 2戦目:タイ王者
- 3戦目:日本ランキング1位
- 4戦目:日本チャンピオン
- 5戦目:東洋太平洋チャンピオン
- 6戦目:WBC世界チャンピオン
こんなかんじ!
どの相手を切り取っても間違いなく「強い相手」なのに、全て勝ったというとんでもない怪物ぶり。
ジムの大橋会長が言った「日本人の世界タイトル奪取記録を狙わせる」を見事に果たしたんだ!
井上尚弥の凄さ⑥:とんでもないパンチ力

井上尚弥はパンチ力が凄いことでも有名!
特に井上尚弥のパンチ力の凄さが分かるのが、14年間ダウン経験がないアルゼンチンの絶対王者ナルバエスにKO勝ちしたこと!
そして、この試合では自分のパンチ力に遂に耐えきれなくなって拳を脱臼したんだ
そのパンチ力の凄さに、試合後すぐに、相手陣営に井上尚弥のグローブに何かしこんでないか疑われたほど!
そして、「絶対に倒れない世界チャンピオン」を倒したことで、「怪物」の名が一気に世界に知れ渡ったんだ!
井上尚弥の凄さ⑦:練習相手がいない

強いボクサーがスパーリングをやる場合、ある程度強い選手じゃないと、時間の無駄になるのは先ほど解説したとおり。
世界最速(当時)で2階級制覇を果たすような選手に実力が近い選手は滅多にいない。
加えて、井上尚弥は「絶対に倒れない世界チャンピオン」を倒したわけだから、壊されたくないと敬遠する選手が増えていったんだ。
あまりに相手がいないので、ジムの大橋会長は「スパーリング相手を探すのが大変」とテレビで発言をしたほど!
しかも、それを見たアメリカ人ボクサーから打診があったらしい。笑
ボクシング界の怪物、井上尚弥の凄さについて解説したよ!

今回は「井上尚弥の凄さ」について所属するジムの会長目線から解説したよ!
分かってはいるけど、改めて考え直すと、やっぱり井上尚弥は「怪物」と呼ぶのにふさわしい選手だった。
彼の活躍ぶりに今後も期待だね!
そうそう。
今回の記事は大橋会長が書いた「最強モンスター井上尚弥はこうして作った」を参考にしたんだけど、この本には他にも、
- ボクシングジムの会長から見たジム運営の苦悩
- 5人の世界チャンピオンを育てたジムの会長の信念
- 井上尚弥以外の2名の世界チャンピオンの裏話
こんな内容が書かれてるよ!
1時間もあれば読めるかと思うから、ボクシングに興味のある人はぜひ読んでみてね!
また、僕のブログでは、
- どうやったら強いパンチが打てるようになるの?
- ボクサーはプロテインを飲むべき?
- ボクシングって独学でも学べるの?
こういった「ボクシングに関する様々な情報」を発信してるから、ぜひ他の記事も読んでいってね!
それでは!