ボクシング

【自宅&一人で出来る】パンチをかわすためのディフェンス練習法を元ボクサーが解説!

初心者ボクサー
初心者ボクサー
もっとディフェンスが上手くなりたい!一人でも出来る練習ってないかな?

こんな疑問を持つ初心者ボクサーに向けて、この記事では、

  1. プロボクサーがパンチが避けれる理由
  2. ディフェンスを上達するコツ
  3. 一人でできるディフェンスの練習

これらについて解説していくよ。

ソウ

僕のボクシング歴は3年以上。初心者ボクサーには参考になるはず

プロボクサーがパンチを避けられる理由

初心者ボクサー
初心者ボクサー
そもそもボクサーはパンチをどうやって避けてるの?

誤解を恐れずに言うなら、ボクサーは勘と経験でパンチをかわしてる。

そして、このことを理解する上で、知っておきたいのが、

「パンチは飛んでくるのを見てから避けたら間に合わない」

ということ。

パンチが飛んでくるのを見てから避けるのが不可能な理由

たとえば、ボディブローが飛んでくるのを眼で見てガードするのであれば、

  1. ボディブローを打たれたことを察知する
  2. 上体を傾けてディフェンス行動に移る
  3. 肘が下がり切ってガードの姿勢が出来上がる

これらの動きを、パンチが飛んでくるまでの間に終える必要がある。

一方、一般的には人間の反射神経は0.2秒が限界と言われている。

ソウ

実際、陸上競技の100m走では、ピストル音から0.1秒以内に反応するとフライングなんだ

また、ディフェンスは、パンチが飛んでくるのを認知するだけでは終わらず、

  • ガードの姿勢をとる
  • 避ける動きを完了する

などの動きを終えて、ようやく完了となる。

これらにかかる時間を仮に0.2秒とすると、パンチを認知してからディフェンスするまでにかかる時間は、

  • パンチを認知してから動き出すまでの時間:0.2秒
  • 動き始めから動作完了までの時間:0.2秒
  • 0.2秒+0.2秒=0.4秒

こんなかんじで、0.4秒ほどかかる計算になる。

次に、ボクサーのパンチの速さについて。

これは諸説あるけど、一般的には時速40㎞程度と言われている。

ソウ

一般道を走る自動車の制限速度と同じ速さだね

また、ボクシングは相手を殴るスポーツなので、相手のボクサーは、

  • フェイント
  • コンビネーション
  • 距離感の掴みにくいパンチ

などを駆使して、あなたがパンチを避ける邪魔をする。

これらをまとめて考えると、「パンチを避ける」って動作は、

1m手前の自動車が時速40kmが突っ込んでくるからガードしてね!
ただ、いつどこに突っ込んでくるかは分からないよ。笑

こういう事をするということなんだ。

ソウ

自動車が動くのを見てから反応したら間に合わないのは、言うまでもないかと

ボクサーは雰囲気を察してパンチをディフェンスする

初心者ボクサー
初心者ボクサー
じゃあ、ボクサーはどうやってディフェンスをするの?

それは先ほども言ったとおり、勘と経験で相手の雰囲気を察してパンチを避けてるんだ。

ソウ

日常生活を例に出すなら、「なんか相手が話そうとしてるな…」って察する現象が割と近いかと。笑

これは実際に対人練習をやれば分かる。

パンチを打ってくる人の前にいると、パンチを打つ瞬間って、

  • 眼に殺気がこもる
  • 身体全体が少し力む
  • 打つ側の手に力が入る
  • 踏み込みが強くなる
  • 呼吸のリズムが変わる

こんなかんじで、必ず「予備動作」があるんだ。

ボクサーは、こういった「予備動作」を素早く察し、無意識に、

次は〇〇が来るな…

と予測して、パンチを避けてるんだ。

ソウ

「自分の感覚」だけを頼りに凶器と化してるプロボクサーの拳を避けるってすごい話だよね…笑

パンチの避け方・ディフェンスのコツ

「ポイント」と書かれた画像

初心者ボクサー
初心者ボクサー
パンチを眼で見てから反応したら間に合わないのは分かったけど、何かディフェンスのコツってないの?

パンチの避け方やコツは色々あるけど、まず初心者ボクサーが実践して欲しいのは、

  1. 目をつぶらない
  2. リラックスをする
  3. パンチのパターンを理解する

この3つ。

ディフェンスのコツ①:目をつぶらない

初めて対外試合をするレベルであれば、

「目を閉じないで相手を見よう」

これだけ意識して、相手を観察すれば、いつパンチが飛んでくるか大体分かる。

ソウ

初心者レベルなら、基本はワンツーしか打ち合わないだろうし、これで問題ないかと

ディフェンスのコツ②:リラックスをする

また、リラックスすることもパンチを避ける上では超重要。

リラックスできてると、

  • 相手の全身が視界に入る
  • 身体が反応しやすくなる

などの理由からパンチを避けやすくなる。

一方で、過度に緊張すると、相手の目しか視界に入らなくなって、「予備動作」に反応できなくなる。

ソウ

いわゆる「相手にのまれた」って状態だね

ちなみに、リラックスのコツは色々あるけど、オススメは「ルーティン」を作ること。

ルーティンとは…特定の行為をする前に行う「決まった手順」のこと。精神的な落ち着きや自信を呼び覚ますことが出来る。

ボクサーがルーティングを作るなら、

  • ゴングが鳴る前に自分の顔を軽く小突く
  • 右足のつまさきをリングにトントンとする
  • 「相手より手数を出す」と心の中で3回唱える

こんなかんじかな。

ディフェンスのコツ③:パンチのパターンを理解する

また、ある程度余裕が出てきたら、パンチのパターン化も有効

特に初心者のうちって、パンチのコンビネーションは結構パターンされてる。

例えば、

  • ジャブ→ストレート
  • ジャブ→ジャブ
  • ジャブ→ボディへのストレート
  • ジャブ→ストレート→ボディ

こんなかんじ。

だから、自宅でイメトレしておくと、ディフェンス力がグッと増すんだ。

パンチをディフェンスするための練習法

練習をするボクサー

初心者ボクサー
初心者ボクサー
ディフェンスが上手くなるにはどうしたらいいの?

ディフェンスを上達させるための練習法は次の3つ。

ディフェンスの練習法
  1. とにかく実践をこなす
  2. 「避ける」という動きを身体に染み込ませる
  3. パンチのパターンを研究する

ソウ

③はこっちの記事で解説してるから、この記事では①~②を解説するよ

パンチを避ける練習には実践が一番効果的

さっき解説したとおり、パンチを避けるには、パンチを打つ際に生まれる「予備動作」に反応する必要がある。

だからディフェンス力を向上には、この「パンチの予備動作を感知する能力」がもっとも重要なんだ。

でも残念ながら、この「予備動作を察知する力」は、

  • ミット打ち
  • マスボクシング
  • パンチングボール

こういった練習では身につかない。

予備動作を察知する力は、経験に基づく「直感」に依存する部分も大きいので、実践を積むことが一番の練習なんだ。

一人で&自宅でできるディフェンスの練習法

初心者ボクサー
初心者ボクサー
じゃあ対人練習以外ではディフェンスは上手くならないの?

確かに、パンチを避ける感覚を養うには、スパーリングなどの実践経験が重要になる。

でも、どれだけ実践練習を重ねても、

  • ブロッキング
  • ダッキング
  • フットワーク

これらの「ディフェンスの動き」が無意識にできなければ、上達するのは難しいんだ。

ソウ

動きが身体に染み込んでないと、飛んでくるパンチにどう対応していいか混乱するからね

だからまずは、飛んでくるパンチに無意識に反応できるよう、一人でしっかり練習しておく必要がある。

一人で行うディフェンスの練習法としては、

  • シャドーボクシング
  • サンドバック
  • ミット打ち

これらのメニューに、パンチを避ける動きを混ぜるのが一般的。

でも、「実際に何かが飛んでくる状況」で練習した方が効果的なのは言うまでもない。

そこでオススメしたいのが、ボクシングボールを付けた状態でのシャドーボクシング。

↑これがボクシングボールね

ボクシングボールはスパーリングなどと違い、飛んでくるタイミングは分かるけど、

  • 飛んでくる物体に目をつぶらないようになる
  • 「飛んでくる物体を避ける」という動きの練習ができる

などの効果が期待できるので、練習を続ければ、間違いなくディフェンス力は向上する。

また、世界チャンピオンになった長谷川穂積さんも、ボクシングボールを使って日常的に練習をしている。

ソウ

世界チャンピオンもやってる練習なので、効果は期待できるかと

高額な商品ではないので、ディフェンスが上手くなりたい人はぜひ試してみてね。

パンチの避け方と一人で出来るディフェンス練習を解説!

「まとめ」と書かれた画像

今回の内容をまとめるよ。

  • 人間の反射神経は0.2秒が限界
  • パンチの速さは時速40㎞ほど
  • フェイントなどによりガードがしづらい状況にある

こんな理由から、ボクサーは、これまでの経験や勘などを駆使してパンチを避ける。

ディフェンスを上達したいボクシング初心者は、まずは次の3つを心がけることが大事。

ディフェンス上達のコツ
  1. 目をつぶらない
  2. リラックスをする
  3. パンチのパターンを理解する

そして、ディフェンスがうまくなりたいなら、実践をこなすことが一番大事。

とはいっても、

  • ブロッキング
  • ダッキング
  • フットワーク

などの、「ディフェンスの動き」が無意識にできなければ、いくら実践練習をこなしても上達は期待できない

だから、まずは一人で「飛んでくる物体」に対して自然に反応できるように練習しておく必要がある。

そのためのオススメな練習法が、ボクシングボールを付けた状態でのシャドーボクシング。

ソウ

元世界チャンピオンの長谷川穂積さんも、日常的に行ってる練習法なので、効果は十分に期待できるかと


ということで、この記事はこれでお終い。

ここまで読んでくれてありがとう。

さて、今回は「パンチの避け方やディフェンスの練習法」を解説したけど、僕のブログでは他にも、

こういった「ボクシングに関する様々な情報」も発信してるから、ぜひ他の記事も読んでみてね。

それでは!