実際に6社へ面接を受けてきた僕の体験談から、頻出だった質問をお伝えしますね。
これからエンジニア転職を目指す人
面接の場で聞かれる主な質問と回答する際のポイント
目次
- 僕のエンジニアへの転職活動の簡単な経緯
- 質問1:あなたの経歴を簡単に説明してください
- 質問2:なぜエンジニアに転職をしようと考えたのですか?
- 質問3:なぜ弊社を志望したのですか?
- 質問4:エントリーした会社は複数あると思いますが、選んでいる基準は何ですか?
- 質問5:ポートフォリオを作る際に苦労したことや、工夫した点はありますか?
- 質問6:転職時は未経験採用なので給料は大分下がりますが問題ありませんか?
- 質問7:開発言語がこれまで勉強してきたものと違うけど大丈夫?
- 質問8:あなたの長所と短所を教えてください
- 質問9:エンジニアとしてどんなキャリアプランを想定してますか?
- 質問10:面接は以上ですが、最後に何か質問はありますか?
- まとめ:面接で聞かれる質問にしっかり準備して転職を成功させよう!
僕のエンジニアへの転職活動の簡単な経緯
僕は2019年11月から12月28日までの間、転職活動を行なっていました。
転職サイトはWantedlyを使用して、60社程度にエントリーをし、6社と面接を行い、3社(自社開発企業1社、受託開発企業2社)から内定をもらいました。
その中で非常に印象的だったのが、面接で受けた質問がニュアンスは違えど、どの会社も非常に似通っていたということです。
実際のところは分かりませんが、これほど質問が似通ってくるのであれば、恐らくそう考えて差し支えない思います。
そのため、今後、あなたがどこの会社へ面接に行ったとしても、面接では僕が受けたものと同様の質問を受けることになると思います。
だからこそ、この記事を読んで面接対策を万全に行うことで、あなたが面接を突破する可能性もグッと高まると思います。
質問1:あなたの経歴を簡単に説明してください
質問の趣旨
全ての会社で必ず一番最初されるテンプレート的な質問です。
面接導入の糸口として、ザっとあなたの経歴を確認しつつ、説明する姿から、あなたの人間性や人となりを探ろうとしている質問です。
回答のポイント
簡単な自己PRも混ぜつつ、簡潔に説明することを心がけましょう。
面接官の意図としては、あなたに軽いジャブを打って会話のきっかけを作りたいという程度のものですので、 1分以上ダラダラと話しても逆効果になります。
履歴書や業務経歴書を面接官の方に見てもらいつつ、説明をすることになるテンプレート的な質問なので、どう答えるか練習しておき、手短に回答しましょう。
余談ですが、僕はこの質問に答えるときは、自分が今説明している箇所を面接官の手元にある履歴書と業務経歴書の指さしながら説明しています。
どれ程効果があるかは分かりませんが、少なくとも一生懸命コミュニケーションを図ろうとしている姿勢は伝わるかと思うので、一度試してみてください。
質問2:なぜエンジニアに転職をしようと考えたのですか?
質問の趣旨
中途半端な気持ちでエンジニアを志したのか、それとも、明確な目的を持っているのかを確認するための質問です。
エンジニアという職業は、技術が日々進歩していく中で、その新しい技術にキャッチアップし続ける必要があるため、ときにはプライベートを犠牲にしながら勉強をしていく必要があります。
そのため、中途半端な覚悟ではエンジニアとして働き続けることは難しいでしょう。
面接官は、この質問を通して、あなたが本気度合を確認し、エンジニアとしてやっていく素養があるか判断します。
回答のポイント
この質問は、別業界からエンジニアを志望することにした経緯を確認することで、「あなたの本気具合」を見極めるものです。
そのため、「人と話さないで済みそうだから」など、エンジニアを軽く見ているような理由を回答した場合は、恐らく一発でアウトです。
そういった表面上の動機ではなく、
など、あなたがエンジニアやプログラミングに感じている魅力を熱く伝えましょう。
質問3:なぜ弊社を志望したのですか?
質問の趣旨
あなたが会社の理念やビジョンに共感しているか見極めるための質問です。
スタートアップ系の小さな企業は、働いている人数が少ないため、会社の理念やサービスに共感をしていない人が入ってしまえば、たちまち社内の雰囲気は最悪なものになってしまいます。
そのため、面接官は「会社の理念」や「自社のサービス」に共感していない人は自分たちの会社には合わないと判断します。
回答のポイント
この質問は、「あなたが自社の理念やサービスに共感しているかどうか」を見極めるものです。
そのため、「会社の理念」や「会社のサービス内容」をしっかり理解して、どのあたりに共感を持ったのかを具体的に説明できるようにしましょう。
その際、「なぜエンジニアを志したのですか?」という質問の回答と繋がりを持たせて説明をすると、話の流れに一貫性が出てきて、面接官がすんなり理解をすることができます。
質問4:エントリーした会社は複数あると思いますが、選んでいる基準は何ですか?
質問の趣旨
応募する会社を選ぶときの軸を確認することで、自社が適当に応募しまくった会社の一つなのか、それとも、会社のビジョンやサービスにしっかり共感してくれて応募した人なのかを見極める質問です。
先ほど説明したとおり、面接官は「会社の理念」や「自社のサービス」に共感をしていない人は自分たちの会社には合わないと判断します。
転職サイトwantedlyでは、従業員数が数百人以下の規模が小さいベンチャー企業が多く掲載されているのですが、こういった企業は、メンバー一人がチーム全体に与える影響の割合が大きいため、特にこの質問は重視していると思われます。
回答のポイント
この質問は、あなたの転職活動における軸を確認することで、あなたの価値観と会社がマッチしているかどうかを見極めるものです。
そのため、「定時で帰れそうだから」など、福利厚生面を重要視しているといったニュアンスの回答をすると、仕事の内容に興味がないと捉えられてしまうので、控えておいた方が賢明でしょう。
むしろ、
など、自分の本心から逸脱していない範囲で、会社のビジョンやサービスなどに共感したことを回答する方が望ましいといえるでしょう。
質問5:ポートフォリオを作る際に苦労したことや、工夫した点はありますか?
質問の趣旨
苦労した点や工夫した点を確認することで、あなたの技術レベルを確認するとともに、自発的に考えてサービスを作ることができる人なのかを見極めるための質問です。
エンジニアとして働く際、エンジニア以外の方から受けた抽象的な依頼に対し、依頼の要素をくみ取り、具体的なプログラムに落とし込む必要があります。
その際に必要となる、課題を具現化できる力とその課題に対し積極的に取り組み工夫して処理をしたことを示す必要があります。
ちなみに別の記事でも触れましたが、スクールやチュートリアルで制作したものをポートフォリオとすることは、低評価となるので論外です。
回答のポイント
この質問は、あなたの技術力の高さ、問題を具現化する力、プログラミングにおける自発性を見極めるものですので、
- 想定ユーザーを設定し、彼らの悩みを想像したこと
- その悩みを解決するために技術を選んだこと
- 選んで技術を実装する際に悩んだこと
など、単純に苦労した点や工夫した点だけでなく、プログラムを組む際には、ユーザーの気持ちも意識する視点も持っていることをアピールできるとなお良いでしょう。
こちらの記事ではポートフォリオの効率的な制作方法をお伝えしてますが、この記事を参考に回答を考えてもいいかもしれませんね。
ちなみに、ポートフォリオを作らずに面接へ応募する人がいるそうですが、その人たちは論外です。
質問6:転職時は未経験採用なので給料は大分下がりますが問題ありませんか?
質問の趣旨
給料が減ることを理解しているか確認しつつ、あなたの覚悟を推し量るための質問です。
あなたが業務未経験であれば、例え何歳であっても新卒と同等程度の給料(350~360万円程度)まで減る可能性が非常に高いです。
もちろん減った給料を数年で取り返すことは十分可能だとは思いますが、それまでの間、少ない給料で働き続けられるか、その覚悟を試されています。
回答のポイント
などと戸惑ったり動揺することなく、「大丈夫です!」と言えれば問題ない質問です。
また、妻子持ちの方は、家庭内でも問題なく合意がとれているということを伝えられたらより良いでしょう。
繰り返しますが、数年とはいえ、人によっては給与が半額程度にまで減ることになるので、その点は覚悟をしておきましょう。
質問7:開発言語がこれまで勉強してきたものと違うけど大丈夫?
質問の趣旨
これは、僕が勉強した言語(Ruby)とは別の言語(PHP)をメイン言語としている会社にエントリーをした際に受けた質問です。
エンジニアは常に新しい技術を学び続ける必要があるため、新しい言語を一から学ぶことは特段イレギュラーな話ではありません。
エンジニアとして最初の職場で使う言語がこれまで学んできた言語と違うため、転職直後の負荷が大きい時期に更に負荷をかけることになるが問題ないか、その意思を確認しています。
回答のポイント
などと言ってはいけないのは当然ですが、ここでは具体的な理由を添えて回答をすることで、よりあなたの回答に説得力が増してきます。
例えば僕の場合、Ruby(Ruby on Rails)に注力して勉強していたのは、60時間程度(1か月×1日2時間)でした。
ですので、面接時点でのRubyの取得度合いであれば、同様の時間で達成できるとある程度は確信があったので、その根拠も添えつつ、内定をいただいてから働くまでの間に成長できる旨を回答していました。
質問8:あなたの長所と短所を教えてください
質問の趣旨
面接で聞かれる定番の質問ですね。
この質問は先輩エンジニアと比べてまだスキルが足りないあなたにとっては、大事なPRポイントになりますので、事前準備を怠らないようにしてください。
余談ですが、僕は、「転職採用の人にこの手の質問はしないだろう」となぜか信じており、1社では何も準備をしていませんでした。
それが面接でいきなり聞かれたので、すごい焦りましたし、当然その会社には落ちました。
ですので、新卒採用に限らず転職組の方も当然この手の質問は受けるのでご注意ください。
回答のポイント
長所はそのまま回答すればいいのですが、短所を伝える際は「短所を伝えつつ、長所にもなりうることを示唆できる伝え方」を意識してください。
などといったかんじでしょうか。
もし、自分の長所や短所が思いつかない人なら、
こういった人の長所も僕のブログでは紹介をしているので、よければ参考にしてください。
質問9:エンジニアとしてどんなキャリアプランを想定してますか?
質問の趣旨
「独立してフリーランスになりたい」などと考えていないか確認しつつ、あなたが技術ファーストのエンジニアでないか確認するための質問です。
採用コストや育成コストがかかるため、早く辞められては会社側にはデメリットしかないわけですので、会社側としては、当然「独立したい」と考える人は採用を避けたいと考えます。
また、会社ごとに風土が違うようなので一概には言えませんが、「仕事をするために技術を使うタイプのエンジニア」と「技術を使うために仕事をするタイプのエンジニア」のいずれを採用したいのかは会社によるようです。
ただ僕の場合は、面接を受けた会社がいずれとも 「仕事をするために技術を使うタイプのエンジニア」 を欲していたようですので、もしかしたら、未経験者を採用するタイプの会社はそういう傾向にあるのかもしれません。
回答のポイント
会社目線に立って、将来のビジョンを具体的に伝えつつ、いかに貢献していくかという形で答えるのが最も効果的かと思います。
例えば、
といったかんじでしょうか。
質問10:面接は以上ですが、最後に何か質問はありますか?
質問の趣旨
面接では必ず聞かれる質問です。
この質問であなたの疑問点を解消してミスマッチを防ぐとともに、質問の内容から、あなたが自社へどれほど興味を持っているのか確認したいと趣旨の質問になります。
回答のポイント
会社への興味や勉強意欲の高さを示すために、
- 会社のサービスに関する疑問点
- 実際に働くまでに勉強しておいた方がよいこと
などを聞くことが無難かと思います。
またその他にも、僕が考えた合格率を高めるための効果的な質問もあったりするので、下のリンクを参考にしてください。
ちなみに、残業時間や有給など福利厚生の面は気になるかと思いますが、この段階で根掘り葉掘り聞くのは控えた方がよいかと思います。
また、当たり前ですが「質問はありません!」と答えるのは論外です。
まとめ:面接で聞かれる質問にしっかり準備して転職を成功させよう!
今回の記事では、「面接の場で聞かれる主な質問と回答の方向性」について解説してきました。
色々と書きましたが結局は、「この人ととなら一緒に働ける!」と思わせられるかどうかが全てです。
下手に取り繕うことなく、本気の気持ちをぶつければ面接官にも届くはずです。頑張ってください!
また、僕のブログでは「30代のIT初心者が自社開発企業に内定をもらうまでのロードマップ」も公開しています。
もしかしたら参考になる記事があるかもしれないので、ぜひご覧ください。
それでは!