こんな悩みを持つあなたに向けて、この記事では、
- 科学的な観点から満足度の高い職場とは何か?
- 公務員として働くと幸せに近づけるのか?
これらについて「科学的な適職」という本を参考に解説していくよ。
- 「好きなことを仕事にしよう!」
- 「安定した業種を選ぼう!」
- 「スキルアップできる会社に入ろう!」
世の中には様々なキャリアアドバイスがあるよね。
一見すると、どれも説得力を感じてしまう。
でも、これらの意見には、「個人の経験や嗜好にしか基づいてない」という致命的な問題があるんだ。
個人的の主観に基づいたアドバイスなので、同じアドバイスでも、
- Bさん:仕事への満足度がアップ
- Cさん:仕事への満足度がダウン
こんな結果も普通に起きる。
これに関しては、1990年代から「キャリア選択」に関する研究が進んでいて、既に精度の高い答えが提示されており、
- 幸せになれる仕事とはどんなものか?
- 正しい選択をするために必要なことは何か?
こういった疑問について、実は、ある程度まで定量的な回答が出てるんだ。
今回解説する方法は、科学的な側面から正しいとされる方法だけを掲載した。
なので、これらの内容を全て理解して、実践できれば、あなたのキャリア選択の成功率は間違いなく上昇する。
ただ、文字数が膨大になり、この記事では本書の内容を全て説明することはできなかった。
だから、僕がこの記事で紹介するのは、本書に書かれた内容の一部に過ぎない。
なので、今回の記事を読んで本書に興味を持ったのなら、ぜひ実際に本を手に取って読んでみてほしい。
間違いなく、あなたのキャリアに対する捉え方が激変するはずだよ
結論:公務員は幸せなのか
この記事を結論から言うと、
公務員が幸せかどうかは人によるけど、かなり幸せに近い職場環境と言える
こんなかんじかな。
具体的に解説していくよ
幸福度の低い職場とは?
「地方公務員として働くことで幸せになれるのか?」
この質問に回答する前に、逆説的に、「幸福度の低い職場とはどんな職場なのか」を解説するよ。
「幸福度の低い職場」は本書によると次のとおり。
- ワークライフバランスが最悪
- 雇用が不安定
- 労働時間が長い
- シフトワーク
- 仕事の裁量権が無い
- 周囲からのサポートが無い
- 組織内に不公平が多い
- 通勤時間が長い
文量が多くなるから省略してるけど、これらの根拠について、本書では複数の実験結果とともに解説されてるよ
この一覧を見る限り、地方公務員がそこまで悪い職場ではないことが伺えるかと思う。
- ワークライフバランスは現在進行形で改革中(〇)
- 雇用はほぼ確実に安定(〇)
- 労働時間の長さも現在進行形で改革中(〇)
- シフトワークでは無い(〇)
- 業務の性質上、仕事の裁量権が無い部署は多い(×)
- 周囲からのサポートの有無は部署や自治体による(△)
- 組織内に不公平の有無は部署や自治体による(△)
- 通勤時間の長さは自分で選べる(△)
公務員の雇用の安定感はバツグンだし、基本的にはシフトワークでもない。
また、地方公務員でも一部の部署はブラック感があったけど、今は中央省庁が死ぬ気で働き方改革を行っている。
河野大臣も『残業代は100%付ける』って明言したしね
中央省庁の動きは必ず地方自治体にも波及するので、今後は、地方自治体の労働環境もかなり改善されるはず。
人間関係や組織内の不公平感は、所属する人や組織にもよるけど、極端に小さな自治体でなければそこまで人間関係に悩むこともない。
唯一の問題点は裁量権が無いって部分。
0から何かを生み出したりする部署であれば、裁量権は多いこともあるけど、法律に基づく部署だとけっこう動けない
こんなかんじで、「幸福度の低い職場かどうか?」って観点で見ると、大半の項目をパスできる。
そういった意味から、地方公務員として働けば、少なくとも、不幸に近づくことは少ないと考えられるんだ。
公務員は考え方によっては幸福度の高い職場
ここまで解説したのが、「幸福度の低い職場」の条件について。
少なくとも公務員を選ぶことで幸福度が下がる可能性が低そうなのは分かってもらえたかと思う。
じゃあ次に、「幸福度が上がる職場の条件」について見ていくよ。
それが、次の7つ。
- 自由:仕事内容や働き方に裁量権がある
- 達成:前に進んでいる感覚が得られる
- 焦点:モチベーションタイプに合っている
- 明確:成すべきこと、ビジョン、評価軸が明確である
- 多様:作業内容にバリエーションがある
- 仲間:組織内に助けてくれる友人がいる
- 貢献:どれだけ世の中の役に立っているかが分かる
これらについても本書ではたくさんの根拠付きで解説されている。
これらの要素を公務員がどれくらい含んでいるかというと、「部署による」ってかんじかな。
- 自由:部署にもよるけどあまり裁量はない(×)
- 達成:事業系の部署であれば、前に進んでる実感は得られる(△)
- 焦点:個人の感性による部分が大きい(△)
- 明確:ビジョンはあるけど、例外的な対応も多い(×)
- 多様:業務内容は多岐に渡る(〇)
- 仲間:職場による(△)
- 貢献:社会貢献が公務員の仕事(〇)
個人的には特に注目したいのが、「⑦貢献」の部分。
これについて少しだけ解説をするね。
「人のためになることをせよ」
こんなふうに言われたらキレイごとのように聞こえるけど、他者に貢献することのメリットは多くのデータが証明しているんだ。
シカゴ大学はあらゆる職種に就く男女を5万人ほど集め、「高い満足感を得やすい職業は何か?」という職業リサーチを実施した。
その結果、「満足度の高い仕事」のトップ5は次のとおりとなった。
- 聖職者
- 理学療法士
- 消防員
- 教育関係者
- 画家・彫刻家
一見すると、共通点は無いように見えるけど、実はこれらには、ある共通点があるんだ。
それが、
「他人に貢献する要素を持っている」
という部分。
事実、脳科学の研究でも、社会に役立つ行為をした直後には、頭の中にドーパミンがあふれ出すことが分かっている。
他人に親切にすることで幸福度が上がることを「ヘルパーズ・ハイ」と呼んでる学者もいるらしい
それは、他者へ親切することによって、
- 自尊心
- 親密感
- 自立性
これら欲求が満たされるからなんだ。
もちろん、違法な職業でなければ、他人のためにならない仕事は存在しない。
ただ、「他人の役に立った事実を可視化しやすいか」というのは仕事に満足感を覚える上ではかなり重要なポイントになる。
その点では、
- 消費者と触れ合える仕事
- クライアントと直接やりとりできる仕事
の方が幸福を感じやすいと言えるんだ。
こんなかんじで、公務員という仕事は実はけっこう幸せに結びつきやすい仕事と言える。
だから、「公務員として働いたら楽しいのかなぁ…」って悩むようなら、一度飛び込んでみることをオススメするよ。
知っておきたい「仕事と満足度の関係」
ここまで「公務員は幸せか?」というテーマで解説をしてきたけど、職業選択に悩むあなたに知っておいて欲しいことがある。
それが、
「『好きを仕事にしろ!』というのは、間違い」
ということ。
もっというと、
- 「給料の多さで選べ」
- 「これから伸びる業界で選べ」
- 「興味のある職種を選べ」
- 「楽な仕事に就け」
これらも全てウソ!
むしろ下手をすると、不幸になりかねない…
「いやいやウソでしょ?!」って思ったかと思うけど、これらは全て、本書の中で、科学的な根拠を持って否定されているんだ。
例えば、現在のキャリアアドバイスで最もよく聞く、
「好きを仕事にしよう!」
ということについて解説するよ。
この考えはジョブズのスピーチで爆発的に広まったけど、似た発想は紀元前5世紀には既に存在しており、かの有名な孔子も、
「自分の愛することを仕事にすれば、生涯で1日たりとも働かなくて済む」
と言っていたそう。
こんなことを言うと、
多くの職業研究によれば、
自分の好きなことを仕事にしようがしまいが、最終的な幸福感は変わらない
という結果が出てるんだ。
例えば、2015年にミシガン州立大学が行った実験では、次のことが分かっている。
- 様々な職業に就く被験者の仕事感を2パターンに分類した
- パターン①:「好きを仕事にするのが幸せ」と考えるタイプ
- パターン②:「仕事は続けるうちに好きになる」と考えるタイプ
- 1~5年のスパンで見た場合、両者の幸福度などは②の方が高かった
このことについて、研究チームによれば、
「①のチームは情熱を持てる職を探すのが上手いが、実際はどんな仕事も好きになれない面がある」
と解説している。
どれだけ好きな仕事だろうと、現実には面倒だと思う場面は多いもの。
「好きを仕事に」という意識が強いと、現実の仕事に対するギャップを感じやすくなる。
そしてそのギャップが大きくなると、最終的には、
そして、その結果、
- 幸福度
- スキルの取得率
は低くなってしまうんだ。
こんなかんじで、「世の中の常識」と思われているものが実は非常識なんて話はよくあったりする。
だから、「公務員はオワコン」なんて世間の根も葉もない主張に惑わされることないように注意してほしい。
「幸せ」について悩むなら
ここまで、「公務員は幸せか?」というテーマで解説をしてきた。
もし、この記事を読んでいるあなたが、「自分の幸せってなんだろう…」と悩んでるなら、ぜひ読んで欲しい一冊がある。
それが「99.9%は幸せの素人」って本。
この本は「幸せ」に関する世間の常識がいかに間違っているかを解説してる。
例えば、世間で一般的に言われている、
- 80代よりも20代の方が幸せ
- 夢や目標が叶ったら幸せだ
- 常にポジティブでいることが大切だ
- 結婚しないより、結婚した方が幸せだ
- …
こんな話も実は科学的には全てウソだと、本書では解説している。
これまで見てきたように人間の常識なんてものは間違ってばかり。
じゃあ、どうすればあなたが幸せに生きられるのか。
それはぜひ本書で確認してみてね!
「公務員は幸せな働き方なのか」を解説したよ
今回は「公務員という働き方は幸せなのか」ということについて解説したよ。
- 「公務員はオワコン」
- 「公務員の終身雇用は崩壊する」
- 「公務員なんて続けても幸せになれない」
こんな意見に左右されずに、ぜひ正しい知識を持ってキャリア選択を行ってほしいと思う。
そして、もし、「ふーん、そんな意見もあるんだな…」ってかんじで別のページを検索しに行こうと思っているなら、ぜひ今回紹介した2冊を読んでみてほしい。
今回解説した内容はもはやキャリア選択における一つの正解だと僕は思っている。
だから、もし僕のこの記事が心に響かないようであれば、ぜひ本書を読んでみてほしい。
絶対にあなたの人生を良い方向に導いてくれるはずだよ!
この記事があなたの参考になれば幸いです。
それでは!