こんにちはソウです。
この記事では、「努力したくない」という感情について、心理学的な観点も含めつつ、次の2点について解説していきます。
- 「努力したくない」という感情が原因で動けなくなる理由
- 「努力したくない」という感情をコントロールする方法
先に断りを入れておくと、「努力したくない」という気持ちには2つの心理状況があるかと思います。
- 「毎日を平穏に生きれたらそれで充分、自己成長などは特に望まない」という意味の「努力したくない」
- 「やらないといけない事があるけど、面倒くさい」という意味の「努力したくない」
この記事で解説する「努力したくない」は②についてですので、誤解のないようお願いします。
目次
「努力したくない」と考えて行動できなくなる理由
「努力したくない」と考えるときって、大抵の場合は、「やるべき事」「やらなきゃいけない事」がある場面かと思います。
- 疲れてるときのトレーニング
- 月曜日の出勤
- 先の見えない仕事
こういった「やるべき事」を前にしたとき、誰しもが多かれ少なかれ、「面倒くさい」と感じてしまうものです。
ここで問題なのが、そんな「面倒だけどやるべき事」を目の前にしたときに、
こんなふうに気合いを入れてしまうことです。
この「気合いを入れる」という行動こそが、「努力したくない」「面倒くさい」という気持ちを強化して、あなたが行動できなくなる大きな要因です。
人の脳には、『気合を入れると、好きなものはより好きになり、イヤなものはよりイヤになる』という性質が備わっています。
そして、「気合いを入れる」ときというのは、「イヤ」という気持ちの方が強いことが多いかと思います。
- 資格試験の勉強を始めるとき
- 月曜日の出勤前
- 未知のものに挑戦するとき
こんな場面で気合いを入れると、心の中の「イヤ」という感情が強化されていってしまうのです。
つまり、 「努力したくない」という気持ちを増長させずに「やるべき事」「やらなきゃいけない事」をこなすには、気合いを入れずに自分の動かす必要があります。
「努力したくない」という感情を増長させずに行動する方法
「努力したくない」という気持ちを増長させずに自分を動かす方法は全部で3つあります。
- 「とりあえず少しだけ」という気持ちで動く
- 体を動かして自分の中にリズムを作る
- 努力のメリットを意識する
これらについて説明していきます。
対策1:「とりあえず少しだけ」という気持ちで動く
先ほども説明したとおり、「努力したくない」という感情は「気合いを入れる」という行動により、引き起こされます。
ですので、もっと軽い気持ちで、「やるべき事」を始めれば「努力したくない」という感情は芽生えにくくなります。
そのためのキーワードは「とりあえず少しだけ」です。
例えば、「資格試験の勉強」を始めようとしている場面であれば、
- 「とりあえず参考書を5分だけ眺めようかな」
- 「少しだけ勉強しても気分が乗らなかったら今日は休息日にしよう」
こんなふうに「とりあえず少しだけ」を意識すると、動き出すことができます。
その場合は、「もう少しだけやってみるかな」と考えて努力を続けてもいいですし、場合によっては「やるべき事」を中断しても構いません。
少しだけでも努力をした自分を褒めつつ、明日に備えてゆっくり休んでください。
しかし、人間は不思議なもので、行動すれば徐々にやる気が湧いてくる場合が多いです。
『「やる気があるから行動する」ではなく「行動するからやる気が出る」が正しい』なんて発言も、SNSなどでしばしば見かけるかと思います。
とはいっても、気合いを入れて頑張ってしまっては逆効果なので、無理はせず、「とりあえず少しだけ」という気持ちで続けてみてください。
対策2:体を動かして自分の中でリズムに乗る
「努力したくない」という気持ちに打ち勝つには、体を動かして自分の中でリズムに乗ることが効果的です。
人間の心と体は密接に繋がっています。
そのため、体をアクティブに動かすことで、メンタルもどんどん前向きになってきます。
「気分的に落ち込んでいたけど、運動をしたら元気が出てきた」という経験が誰しも一度はあるかと思います。
「努力したくない」と考えてしまうときも同様に、体を動かすことで、自分のメンタルをコントロールしていきましょう。
「体を動かす」は何でもよいかと思います。
- 腕立て伏せやスクワットをする
- 15分だけ外に出て走る
- 部屋を片付ける
一例をあげるとしたらこんなかんじでしょうか。
体を動かして自分の気持ちを盛り上げたら、そのままの流れで「やるべき事」「やらなきゃいけない事」に向かっていきましょう。
対策3:努力のメリットを意識する
「努力したくない」という気持ちに打ち勝つ方法の3つ目は「努力のメリットを意識する」です。
奥田健次さんが書かれた「メリットの法則~行動分析学・実践編~」という本の中で、「メリットの法則」という法則が出てきます。
人が行動するかどうかは、「行動した結果」をどう考えるかで決まる。
- 「メリット > デメリット」ならば行動する
- 「メリット < デメリット」ならば行動しない
ネットで「メリットの法則」で検索した結果、この本の情報しか出てこなかったので、行動分析学上は存在しない言葉かもしれません。
ですが、この法則は我々の体感値として非常に納得できるものかと思います。
「努力したくない」という気持ちが強くで行動するのが億劫になっているのは、デメリットがメリットを上回っているからです。
ここで、しっかりとメリットを意識できれば、重い腰を上げて行動することができます。
- 異性にモテるようになる
- 職場での評価が上がる
- お金持ちに近づける
メリットは何でもいいのですが、「自分が心の底から望むもの」をイメージする必要があります。
自分の欲望に忠実なメリットは、強烈なモチベーションとなって、行動を促してくれます。
ですので、「人の役にたてる」など聞こえの良い理由である必要は必ずしもありません。
誰にいう必要もないので(むしろ誰にも言えないくらいに)、自分の欲望に忠実なメリットを考えてみてください。
まとめ:「努力したくない」という気持ちをコントロールしよう
今回の記事では、「努力したくない」という感情をコントロールする具体的な方法を3つ説明しました。
- 「とりあえず少しだけ」の精神でとりかかる
- 体を動かして自分の中でリズムに乗る
- メリットを明確に意識する
結局のところ、人ってやりたいものはやりたいですし、やりたくないものはやりたくない生きものです。
だからこそ、「努力したくない」という気持ちを「気合いを入れる」なんて力技で解決することは不可能です。
そうではなく、いかにしたら自分が「楽しい」「やりたい」と思えるかを考えるのが重要だといえます。
まあ難しく考えず、とりあえず少しだけでいいので、この方法を実践してみてください。きっと効果を実感できるはずです。
それでは!