誰でもすぐに実践できる読書のスピードを上げる方法をお伝えしますね。
読書のスピードが遅いと、
- 読書するのが億劫になる
- 仕事でマニュアルを理解するのに時間がかかる
などなど、色々なところで弊害が出てきますよね。
そこで今回は「誰でも今すぐできる、本を読むスピードを上げる方法」をお伝えします。
先に言っておくと、「脳のキャパシティを最大限に引き出して…」的な速読法ではありません。
普通に日常生活を送っている人なら誰でも、今すぐ実践可能な「ただのノウハウ」です。
そのため、
- 本を読むのが速い人:既に実践しており、当たり前に感じる
- 本を読むのが遅い人:知らずに一生損をする
こんなかんじのスキルですので、読書スピードが遅いと悩んでいる人はぜひ最後までお付き合いください。
ちなみにですが、
こういう人は「「読書する時間がない」を解決する方法をお伝えします【時間を作る・速読】」を参考にしてください。
- 読書のスピードが遅いと悩んでいる人
- 文書を読むのが遅いため、会社のマニュアルを毛嫌いしている人
- 本・資料・マニュアルなどを読むスピードが確実に上がる方法
目次
そもそもあなたの読書スピードは遅い?
読書のスピードを上げる方法を説明する前に一つ確認をしましょう。
あなたは本当に本を読むスピードが遅いのでしょうか?
平均的な読書のスピードは1分間に600文字
日本人の3人に2人は、読書スピードが400文字~800文字/分の範囲にあることが分かっています。
つまり、1分間に600文字読むことができれば、あなたの本を読む速度は、日本人の平均的なスピードという目安になります。
文庫本1ページの平均文字数が約600文字なので、1分間に1ページを読む目安です。
あなたの読書スピードを測定してみましょう
そんな中、あなたの読書スピードが本当に遅いのか確認したいと思います。
本を読むスピードを測定するのは「日本速脳速読協会」という団体が作った「読書速度ハカルくん」が便利です。
無料&登録不要で使用できるので、軽い気持ちで試してみてください。
あくまで目安ですが、1分間で2,000文字以上を読む強者もいるようですね。笑
あなたの読書の速度は平均を上回っていたでしょうか?
現在の実力が分かったところで、いよいよ読書スピードを上げる方法を解説していきます。
読書の速度を上げるポイントは「前提知識」
結論から先に説明すると、読書のスピードを上げるポイントはただ一つ、
読もうとしている本の「前提知識」を身につけること
これだけです。
もう少しかみ砕いていうと、
「これから読む本にどんな内容が書かれてるか知ってたら、今よりも早く読書できるようになるでしょ?」
ということです。
「前提知識」があることで読書のスピードが上がる理由は3つです。
- 単語ではなく、一つの文書の固まりで読めるようになるから
- 多少読み飛ばしても大体の流れが理解できるから
- 見慣れない単語を見ても、そこで読書が止まらないから
会社の会議なんかでイメージすると分かりやすいかもしれません。
- 入社したての新人「先輩たちが何を言ってるか分からない…」
- 入社1年後の社員「会議に参加できるし、多少聞き逃しても会議についていける」
要するにこんなイメージです。
入社1年後の社員には、1年分の知識が「前提知識」としてあるので、会議に余裕を持って挑めているわけです。
「これから読もうとする本に関する前提知識の量」がその本を読むスピードを決める
では、その方法を具体的に解説していきます。
読書のスピードを上げるコツは3つ
読みたい本を読む前に「前提知識」を入手する方法、つまり読書のスピードを上げるコツは次の3つです。
- 何度も通読をする
- 目次→前書き・あとがき→表題→本文の順番で読む
- 同じジャンルの本を読む
コツ①:何度も通読をする
読書する際は1度で全てを理解しようとせず、「ザっと読む」を何度も繰り返した方が、結果として1冊の本を読み終える時間は短くなります。
その理由は3つです。
- 後ろの文脈を理解することで前の意味を理解できることがある
- 何度も通読することで本の概要が理解できる
- そもそも人間の脳は1度で完璧に理解できるほど出来が良くない
1度で完璧に理解するのは諦めて、何度も読み返す前提でサクサク読み進めましょう。
読み返す回数は5~6回くらいが目安かと思いますが、個人の理解度や感覚で随時を調整してください。
確かに普通に読み進めれば、読書にかかる時間はむしろ増えてしまいます。
ですが、何度も通読をする場合、全てを平均的にフルパワーで通読する必要はありません。
- 1~3回目:前書き・あとがき、目次だけをしっかり読んで、表題と本文は流し読む
- 4~5回目:前書き・あとがき、目次、表題をしっかり読んで、本文は流し読む
- 6回目:全体的にラフに読み進めつつ、本文で気になる箇所があれば熟読する
こんなかんじで強弱をつけてください。
本文を全て熟読しないのは少し勿体ない気もするかと思いますが、
- どのみち、全ての内容を記憶しきれない
- 何度読んでも、興味が湧かないなら、今のあなたにはあまり価値の無い情報
こんな理由から、興味の湧かない箇所はバッサリ切り捨てましょう。
もし、どうしても勿体ないと感じるなら、最後の通読を終わった後に、息抜き感覚で読んでもよいかと思います。
- 1度読んだだけで理解しようとせず、5~6回は通読をする
- 毎回全ての文書を熟読する必要はないので、強弱をつける
- 何度通読しても興味の湧かなかった本文は適当に読む
コツ②:前書き・あとがき→ 目次→ 表題 → 本文
本を読み進める際、1ページ目から順番に読み進めるのは速読の観点からは間違いです。
次の順番で読み進めることで、文書全体の大枠を捉えることができるので、読書のスピードが圧倒的に早くなります。
- 前書き・あとがき:作者が一番力を入れる箇所&作者の主張の要約なのでここをまず理解する
- 目次:本の大きな流れが書かれているので、全体をストーリーを把握する
- 表題:目次と同じ内容だけど、本文も横目に入るので、本に慣れることが出来る
- 本文:「前提知識」を入れた上で、気になる箇所だけを熟読する
こんなかんじですね。
コツ③:同じジャンルの本を読む
同じジャンルの本を続けて読むと、前に読んだ本が「前提知識」として生かされ、2冊目以降の本を読むスピードが上がります。
コツとしては、一番最初に「入門レベル&網羅的」な本を読むことです。
「マンガで分かる○○○」シリーズは初心者でもとっつきやすいのでオススメです。
最初は難しいと思う内容でも2冊3冊と読むにつれて読書スピードはドンドン上がっていきます。
目安としてお伝えすると、同じジャンルの本を1冊読んだ状態ですと、大体の内容は理解してるので、読み飛ばすことに躊躇しなくなります。
まとめ:読書スピードが遅いことで悩むのは止めよう!
この記事でお伝えした内容をまとめます。
- 平均的な読書スピードは1分間に600文字程度が目安
- 読書スピードを上げるポイントは「前提知識」
- コツ①:1度で理解しようとしない
- コツ②:前書き・あとがき→目次→表題→本文の順番で読み進める
- コツ③:同じジャンルの本を読む
この方法で本を読み進めていけば、途中で挫折することもなくなりますし、自分の本を読む速度の遅さにイライラする回数も減ってくることかと思います。
平均よりも読書の速度が遅い人もこれで平均レベルにまではいけるかと思うので、ぜひ、今日から実践してみてください。
それでは!