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【CSS】セクションの境界を斜線で分ける方法を3つ紹介します【border、skewY、rotate】

基本的に、セクションを分ける境界線は、下図のように平行です。

境界線が平行になっているイメージ

しかしときには、斜めの線で境界を分けたい場合もあるかと。

そこで今回は「セクションの境界を斜線で区分けする方法」を3つ紹介します。

ちなみに、今回の記事は次の記事を参考にしたので、併せてご確認ください。

事前準備

まずは斜線を引く前に、適当なコンテンツを作成するために、次のコードを書きます。

<div class="content">
  <div class="green">
    <div class="img-wrap1">
      <img src="img/bouldering.jpg">
    </div>
  </div>
  <div class="purple">
    <div class="img-wrap2">
      <img src="img/soccer.jpg">
    </div>
  </div>
</div>
.green{
  background-color: green;
  height: 300px;
}
.purple{
  background-color: purple;
  height: 300px;
}

/* 画像に関連する記述 */
.img-wrap1{
  width: 30%;
  margin-left: auto;
}
.img-wrap2{
  width: 30%;
  margin-right: auto;
}
img{
  width: 100%;
}

画面を表示すると、下図のようになったかと思います。

平行な境界線のイメージ
ソウ

それでは次から、これらを斜線で区切る方法について解説します

方法1:borderを使ってafterに三角形を作る

三角形

一つ目は、「borderを使って、after(before)に三角形を作る」という方法です。

具体的なコードは次のようになります。

.content{
  overflow: hidden;
}
.green{
  position: relative;
  background-color: green;
  height: 300px;
}
.green::after{
  position: absolute;
  bottom: 0;
  left: 0;
  border-top: 100px solid transparent;
  border-left: 50vw solid transparent;
  border-right: 50vw solid purple;
  border-bottom: 100px solid purple;
  content: "";
}
.purple{
  background-color: purple;
  height: 300px;
}

/* 画像 に関連する記述 */
.img-wrap1{
  width: 30%;
  margin-left: auto;
}
.img-wrap2{
  width: 30%;
  margin-right: auto;
}
img{
  width: 100%;
}

これで斜線で区切ることができたはずです。

ポイントとしては、

  • border-left,rightは「px」ではなく、「vw」で設定する
  • コンテンツ全体に「over-flow:hidden」を利かせる

このあたりです。

border-leftとrightの合計が100vwなので、どんなブラウザサイズでも斜線を引くことが可能になります。

また、border-leftとrightは極太で、そのままだと画面からはみ出るため、「overflow:hidden」で、はみ出た部分を消します。

ところで、実際の画面ですが、上の画像が紫色に潰されているかと思います。

上の画像が消えてる例

これは、afterで作った三角形が上の画像に覆い被さってることが原因です。

ソウ

三角形の色を変えてみると、よく分かるかと思います

三角形の色を変えた図

なので、上のセクション(ここでは「.green」)にpadding-bottomを設定すれば、問題は解決します。

.green{
  position: relative;
  background-color: green;
  height: 300px;
  padding-bottom: 200px; /* 適当なpadding-bottomを追加 */
}

こんなかんじで余白を作ればOKです。

三角形で斜線を作る際の成功例

注意点:vhで長さを設定してるので斜線の角度が変わる

この「三角形を作る」という方法は、斜線で区切るにはベストかと思います。

ただし、この方法だと、ブラウザのサイズによって斜線の角度が変わってしまいます。

斜線の角度にこだわる場合、border-left,rightの長さをpxで指定すればよいのですが、「ブラウザの横幅>border-left,right数値の合計」の場合、斜線が途中で途切れてしまいます。

そのため、斜線の角度を一定にしたければ、border-left,rightの数値について、

  • ブラウザの横幅が基準値より小さい場合→pxで指定
  • それ以上の場合→vwで指定

こんな動きをする設定をすればOKです。

具体的なコードとしては、after部分のCSSに次のようなコードを追加します。

.green::after{
  position: absolute;
  bottom: 0;
  left: 0;
  border-top: 100px solid transparent;
  border-left: 50vw solid transparent;
  border-right: 50vw solid purple;
  border-bottom: 100px solid purple;
  content: "";
}

@media only screen and (max-width: 2000px) {
  .green::after {
    border-left: 1000px solid transparent;  /* 実数で幅を指定 */
    border-right: 1000px solid purple;  /* 実数で幅を指定 */
  }
}

ソウ

主要ブラウザは1920×1080なので、2000で設定すれば、ひとまずOKかと

方法2:skewYを使ってafterに平行四辺形を作る

平行四辺形

二つめの方法は、「after(before)で平行四辺形を作る」という方法です。

具体的なコードは次のようになります。

.green{
  position: relative;
  background-color: green;
  height: 300px;
}
.green::after{
  position: absolute;
  width: 100%;
  height: 200px;
  bottom: -50%;
  left: 0;
  content: "";
  background-color: purple;
  transform: skewY(-5deg);
  transform-origin: bottom left;
}

.purple{
  background-color: purple;
  height: 300px;
}

/* 画像 に関連する記述 */
.img-wrap1{
  width: 30%;
  margin-left: auto;
}
.img-wrap2{
  width: 30%;
  margin-right: auto;
}
img{
  width: 100%;
}

恐らく次のようなレイアウトになったかと思います。

平行四辺形を使って斜線を引いた図

ソウ

あとは先ほど同様、上下の要素にpaddingを設定すればOKです

注意点:平行四辺形の大きさは大きめにする

この方法で斜線を引く場合、平行四辺形は大きめに作る必要があります。

なぜなら、平行四辺形が小さ過ぎると、変なスキマが生まれる場合があるからです。

平行四辺形で斜線を引こうとして失敗した図

ソウ

平行四辺形の大きさはゆとりを持たせるようにしましょう

方法3:要素自体をtransformで傾ける

「回転」の画像

3つ目の方法は「後ろ(前)の要素をtransformで傾ける」という方法です。

具体的なコードは次のとおりです。

.content{
  background-color: purple;
  overflow: hidden;
}

.green{
  position: relative;
  background-color: green;
  height: 300px;
}

.purple{
  background-color: purple;
  width: 120%;
  height: 300px;
  transform: rotate(-10deg);
  transform-origin: left bottom;
}

/* 画像 に関連する記述 */
.img-wrap1{
  width: 30%;
  margin-left: auto;
}
.img-wrap2{
  width: 30%;
  margin-right: auto;
}
img{
  width: 100%;
}

この場合、要素自体も傾くので、「斜線を引きつつ、要素も傾けたい」という場合は割と有効な方法です。

要素も回転した様子

ちなみに、要素は傾けたくない場合、要素に逆方向のrotateを設定します。

/*要素だけを逆回転させる  */
.img-wrap2{
  width: 30%;
  margin-right: auto;
  transform: rotate(10deg);
  transform-origin: left bottom;
}
ソウ

とはいえ、要素を傾けないなら、基本的には「方法1」でよいかと

境界を斜線で分ける方法を解説しました!

「まとめ」と書かれた画像

今回は境界を斜線で分ける方法について解説しました。

個人的には、

  • 基本的には「方法①」で実装する
  • 要素も傾けたい場合は「方法③」で実装する

というのが、ベターかなと考えています。

さて、最後に余談ですが、僕は一つだけ自慢できることがあります。

それは、

  • 30代
  • 妻子持ち
  • ブラック企業

というハードモードの中、スクールには通わず、半年の独学で上場企業から内定したことです。

そのときは、

  • ドットインストール
  • 関連書籍
  • Ruby on Rails チュートリアル

など、いわゆる「王道」の教材も使いましたが、一番参考になったのはUdemyで買った動画教材。

特にCSSやJavaScriptの学習で参考になった教材がコチラです。

プログラミングを勉強してる方なら「Udemy」って名前は聞いたことがあるかと思いますが、

  • 大手企業「ベネッセ」が事業パートナーを務めてるので安心
  • 専門書よりも安く買えるので、お試し購入がしやすい
  • スマホから動画で学べるので、通勤中や昼休みにも勉強できる

など、独学者にはかなりオススメのコンテンツです。

ソウ

次の記事で詳しく解説してるので、スキルアップをしたい独学者の方はぜひ読んでみてください

それでは!